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【市況】概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅ながら続伸、投資家のセンチメントが上向く流れ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 127599.57 +0.46%
10日のブラジル株式市場は小幅続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比588.77ポイント高(+0.46%)の127599.57で引けた。日中の取引レンジは127,466.58-129,021.93となった。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。ボベスパ指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、過熱感から利益確定売り圧力が強まった。また、原油価格の下落も足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。米ソフトランディングへの期待が指数をサポートした。また、利下げの実施も好感された。

【ロシア】MOEX指数 3449.78 +0.50%
10日のロシア株式市場は続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比17.24ポイント高(+0.50%)の3449.78ポイントで引けた。日中の取引レンジは3438.50-3452.33
となった。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。米利下げ期待が再び高まっていることが外資の流出懸念を後退させた。また、海外株高も買い安心感を与えた。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落が指数の足かせとなった。また、弱い経済指標も懸念材料となった。

【インド】SENSEX指数 72664.47 +0.36%
10日のインドSENSEX指数は強含み。前日比260.30ポイント高(+0.36%)の72664.47、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同97.70ポイント高(+0.44%)の22055.20で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅をやや縮小させた。米利下げ期待が再燃していることが外資の流出懸念を後退させた。また、2023年度の財政赤字が予想以上に縮小するとの見方が好感された。なお、政府は23年どの財政赤字目標を同年国内総生産(GDP)の5.8%に設定していた。このほか、インド準備銀行(中央銀行)がきのう9日、1051億2000万ルピー(約1966億円)相当の国債を市場から買い戻したとの報告が流動性の改善期待を高めた。

【中国本土】上海総合指数 3154.55 +0.01%
10日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比0.23ポイント高(+0.01%)の3154.55ポイントと小幅ながら続伸した。

投資家のセンチメントが上向く流れ。消費刺激や産業支援など、中国の景気対策に対する期待感が強まった。消費財更新、自動車買い替えの動きが各地に広がっている。雲南省商務庁は9日、「消費財と生産設備の『以旧換新』促進に関する実施計画」を公布。自動車などの買い替えと回収を促進する方針を示した。江西省政府もこのほど、「消費財と生産設備の大規模な『以旧換新』促進に関する実施計画」を公布。自動車や家電などの回収と買い替えを促す。

《CS》

 提供:フィスコ

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