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【材料】クアルコムが決算受け上昇 高価格帯のアンドロイド携帯への需要が旺盛=米国株個別

(NY時間09:38)(日本時間22:38)
クアルコム<QCOM> 179.13(+15.02 +9.15%)

 携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第3四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。2年間の低迷を経て携帯端末の需要が増加していることを示唆した。特に中国が明るい話題だったという。同社の携帯分野での最大の市場である中国の携帯電話メーカーへの売上は上半期に40%急増した。

 アナリストは高価格帯のアンドロイド携帯への需要が旺盛で、同社の売上を押し上げていると指摘している。「厳しいスマホ市場で好調な数字を計上した。アンドロイド・スマホの堅調なプレミアム層の需要と自動車業界の勢いを反映し、売上高が前年を上回っている」と述べている。

 同社は、長期的にパソコンや自動車、その他の市場に参入することで、携帯用チップへの依存度を下げようとしている。しかし、依然として携帯電話、特に中国での需要に大きく依存している状況ではある。IoT部門は、ウェブに接続された家電製品向けの電子機器を製造しているが、過剰在庫に苦しんでいる。一方、自動車向けは好調だった。

(1-3月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.44ドル(予想:2.32ドル)
・売上高:93.9億ドル(予想:93.2億ドル)
  QCT:80.3億ドル(予想:80.1億ドル)
  携帯:61.8億ドル(予想:61.6億ドル)
  QTL:13.2億ドル(予想:13.1億ドル)
  オートモーティブ:6.03億ドル(予想:5.84億ドル)
  IoT:12.4億ドル(予想:12.5億ドル)
・営業利益:31.8億ドル(予想:30.9億ドル)

(4-6月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.15~2.35ドル(予想:2.16ドル)
・売上高:88~96億ドル(予想:90.8億ドル)
  QCT:75~81億ドル(予想:77.6億ドル)
  QTL:12~14億ドル(予想:12.7億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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