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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ネクソン、寿スピリッツ、味の素

ネクソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■中部飼料 <2053>  1,177円  +85 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 中部飼料<2053>が急反発している。前週末19日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画の26億円から33億円(前の期比4.0倍)に上振れして着地したようだと発表した。期末配当予想も6円増額して23円に見直しており、これらを好感した買いが入った。畜産飼料の原料ポジションが想定以上に改善したほか、電力費・燃料費の増加幅が想定を下回り、利益を押し上げる要因となった。前期の年間配当予想は40円(同6円増配)となる。売上高に関しては、計画を20億円下回る2340億円(同3.9%減)で着地する格好となったという。

■ネクソン <3659>  2,489.5円  +157.5 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 ネクソン<3659>が急反発した。22日、連結子会社が開発を手掛ける「アラド戦記モバイル」について、中国での配信を5月21日に開始すると発表。これを材料視した買いが入った。中国のテンセントがマーケティングや運用をサポートする。原作の「アラド戦記」は世界累計登録者が8億5000万人超で、累計総売上高220億ドルを超える規模の世界最大のゲームタイトルの一つであり、同作をベースとした最新作を中国のモバイルゲーム市場に投入する。

■フジ・コーポレーション <7605>  1,721円  +108 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 フジ・コーポレーション<7605>が高い。前週末19日取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得上限は100万株(自己株式を除く発行済み株数の5.3%)、または17億円。期間は5月1日から来年4月18日まで。

■トランザクション <7818>  1,768円  +98 円 (+5.9%)  11:30現在
 トランザクション<7818>が大幅反発している。東京証券取引所が前週末19日の取引終了後、22日付で同社株を貸借銘柄に選定すると発表。株式の流動性向上を期待した買いが入ったようだ。日本証券金融も22日約定分からトランザクを貸借銘柄に追加した。

■寿スピリッツ <2222>  1,663円  +62 円 (+3.9%)  11:30現在
 寿スピリッツ<2222>が反発している。10時40分ごろに関東財務局に提出された大量保有報告書で、キャピタル・リサーチ・アンド・マネジーメント(カリフォルニア州)及び共同保有者の保有割合が5.17%となったことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は顧客である日本国外の投資信託のための純投資としており、報告義務発生日は4月15日となっている。

■味の素 <2802>  5,525円  +153 円 (+2.9%)  11:30現在
 味の素<2802>が反発している。前週末19日の取引終了後、自社株569万9700株(発行済み株数の1.09%)を5月27日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は5億1573万1154株となる。

■三菱UFJ <8306>  1,540.5円  +40.5 円 (+2.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軒並み高、第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など大手生保株も上値指向を明示している。日銀による追加利上げが前倒し的に行われるのではないかという見方がマーケットに広がっている。前週末19日に植田日銀総裁が米ワシントンで「基調的な物価の上昇が続けば、金利引き上げの可能性が非常に高まる」と発言したことを受け、大手金融株にとっては運用環境の改善思惑につながり、足もとの株価を刺激しているようだ。米国株市場が主導する形で半導体セクターなどハイテク系グロース株に逆風が強まるなか、機関投資家のバリュー株シフトの動きも影響しているとみられる。

■テイ・エス テック <7313>  1,935.5円  +46.5 円 (+2.5%)  11:30現在
 テイ・エス テック<7313>が反発している。前週末19日の取引終了後、インドに四輪車用シートの新工場を建設すると発表しており、好材料視されている。マルチ・スズキ・インディア社向け四輪車用シート事業の受注拡大に対応した生産体制を構築することが目的で、新規顧客向け事業を新工場に移管することで生産能力の拡大に加え、既存工場で創出されたスペースを生産の自動化など高効率生産の推進に活用することで、インド市場における更なる事業拡大やコスト競争力の強化を目指すという。投資額は約6億円の予定で、25年6月の完成を目指す。なお、24年3月期及び25年3月期業績への影響は軽微としている。

■東電HD <9501>  1,036.5円  +22 円 (+2.2%)  11:30現在
 東京電力ホールディングス<9501>が1000円トビ台で売り物を吸収し頑強な値動きを示しているほか、北海道電力<9509>は8%超の上昇で年初来高値1285円奪回を目前に捉えた。このほか、九州電力<9508>、関西電力<9503>、中部電力<9502>など電力株が軒並み高に買われている。国内で半導体新工場やデータセンターの建設の動きが相次ぐなか、電力需要の増大が予想され、柏崎刈羽原発や泊原発など電力会社の原発再稼働の思惑も根強い。季節的にも夏場の電力不足が意識される時期にあり、電力セクターの株価刺激材料に事欠かない状況だ。株式需給面ではハイテク主力株が目先買いにくい地合いで、電力株に短期筋の資金シフトが観測され、株高を後押ししている。

■日経レバ <1570>  26,295円  +335 円 (+1.3%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が切り返し急、一時2%超の上昇で2万6500円台まで水準を切り上げた。前週末は日経平均株価が1000円強の下落で中長期トレンドの下値支持ラインとなっていた75日移動平均線を下放れる形となり、「個別株も信用取引で買いを積み上げていた向きの投げを誘った」(中堅証券マーケットアナリスト)。しかし、経験則ではそうした場面がいったん底入れのシグナルとなりやすい。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されている日経レバは直近まで信用残、日証金ともに買い長の状態にあったが、投げ売りを誘ったことから前週末時点で需給面での改善が進んだ可能性がある。

■ダイハツディーゼル <6023>  1,465円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 ダイハツディーゼル<6023>がカイ気配スタート。前週末19日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画を16億4000万円上回る51億4000万円(前の期比74.4%増)で着地したようだと発表した。また、前期の年間配当予想を16円増額し49円(同21円増配)に見直した。これらをポジティブ視した買いが入った。売上高は計画を37億7000万円上回る817億7000万円(同13.4%増)となったようだ。コンテナ船向けを中心とした大型機関、デュアルフューエル機関の販売が増加したほか、メンテナンス関連も需要が想定以上に増えた。為替の影響も寄与した。

■SBIアルヒ <7198>  848円  -53 円 (-5.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 SBIアルヒ<7198>が続落。前週末19日取引終了後に24年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を210億円から204億円(前の期比9.7%減)へ、純利益を20億5000万円から15億円(同46.8%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。固定金利と変動金利の金利差を背景にフラット35市場が引き続き低調なことが響いた。なお、配当は従来予想(40円)を据え置いた。

■アドバンテスト <6857>  5,273円  -211 円 (-3.9%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが軟調。いずれも半導体製造の後工程で世界トップシェアを誇る製造装置メーカーだが、米半導体株安を受け向かい風の強い環境を強いられている。前週末の米国株市場ではハイテク株に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数は300ポイントあまりの大幅な下げとなったが、そのなかエヌビディア<NVDA>が10%安と急落するなど半導体関連株の下げが際立っており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%安に売り込まれた。エヌビディアのGPU向けに半導体テスターを納入しているアドテストの株価にはネガティブ材料となっているほか、生成AI市場の急拡大に照準を合わせ商機を高めているディスコにも、目先リスク回避目的の売りが目立つ。一方、空売り筋のショートカバーは想定されるところだが、アドテストは今週26日、ディスコは今週25日に決算発表を控えていることで、機関投資家などの実需筋が積極的に買い向かう動きはまばらとなっている。

■日産自動車 <7201>  546.7円  -14.7 円 (-2.6%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が続落している。前週末19日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の13兆円から12兆6000億円(前の期比18.9%増)へ、営業利益が6200億円から5300億円(同40.5%増)へ、純利益が3900億円から3700億円(同66.7%増)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気されている。販売台数の見通しを従来予想の355万台から344万台へ引き下げたことに加えて、インフレの影響などによるサプライヤーのコスト負担を軽減する取り組みなどが要因としている。

■ケミプロ化成 <4960>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 ケミプロ化成<4960>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の479円に買われた。前週末19日の取引終了後、24年3月期の単体業績に関し、経常利益が計画を3000万円上回る1億3000万円(前の期比7.4%増)で着地したようだと発表した。経常利益は減益計画から一転して増益で着地する格好となり、好感されたようだ。売上高は92億円(同5.7%減)と計画を1億円上振れして着地する。主力製品のプラスチック添加剤が想定よりも増加した。受託製造製品での追加受注の獲得が工場の稼働率改善につながり、生産休止費用が減少。更に、減損処理済みの資産の処分と圧縮を進めたことなども影響する。

■テックファム <3625>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 テックファームホールディングス<3625>が急反発しストップ高の609円に買われている。午前10時ごろ、AIを活用した最新の3D技術「3D Gaussian Splatting(ガウシアン・スプラッティング)」を採用した3Dモデル生成ソリューションを開発し、サービスの提供を開始したと発表しており、好材料視されている。同技術は、あらゆるアングルから対象物を撮影し、写真を元にコンピューターで解析、複数の視点の画像から3Dポリゴンを生成する従来の3D技術である「フォトグラメトリ」に対し、複数のアングルで撮影された画像データから3D空間を学習、リアルタイムにレンダリングし3Dシーンを生成する技術。「フォトグラメトリ」と比較し、従来の技術では再現が難しかった人の髪の毛や表情、衣服の素材感など細部まで生成可能で、撮影時間を3600分の1に、データ容量も約7割削減することに成功。またブラウザ表示用の3Dビューワーも独自に開発し、既にECサイトに実装した顧客からは、ユーザーの商品体験向上が評価されているとしている。なお同社では、アパレル業界、エンターテインメント業界、各種メーカー、ペット業界など幅広いジャンルでの利用を見込むとしている。

■コムシード <3739>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在
 コムシード<3739>がストップ高。この日朝方、子会社2社の合弁プロジェクトにおけるユーティリティートークン「Multi Universe Central(MUC)」が暗号資産取引所Gate.ioに19日に上場したと発表。これを買い材料視する見方が強まったようだ。

●ストップ高銘柄
 ヤマザキ <6147>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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