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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):住信SBI銀、イオンファン、JAL

住信SBI銀 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住信SBIネット銀行 <7163>  2,491円  +181 円 (+7.8%)  本日終値
 住信SBIネット銀行<7163>が3日ぶりに急反発し、上場来高値を更新した。17日、ローン金利の改定を発表した。短期プライムレートについて、これまでの年1.675%から年1.775%に引き上げる。同レートは変動型住宅ローンの基準とされており、収益面でのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。改定日は5月1日。住信SBI銀は個人向けの円定期預金金利の改定も発表した。1カ月物は年0.03%で据え置く一方、2カ月物、3カ月物、6カ月物は年0.03%から年0.05%に、1年物と2年物は年0.03%から年0.10%に、5年物は年0.30%から年0.40%に引き上げた。

■イオンファンタジー <4343>  2,240円  +123 円 (+5.8%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が7日ぶり反発。同社はイオングループで屋内アミューズメント施設の運営を手掛ける。新型コロナウイルスの5類移行を追い風に業績回復を遂げており、今月10日に発表した24年2月期決算は営業利益が前の期比4.2倍の35億8500万円と急拡大して着地。続く25年2月期も営業59%増益の見通しを示した。好業績を発表したものの、これを受けた株価は材料出尽くし感から売られる展開に。前日まで続落歩調にあったが、いちよし経済研究所による格上げを手掛かりにきょうは上昇に転じている。

■八洲電機 <3153>  1,577円  +82 円 (+5.5%)  本日終値
 八洲電機<3153>は急伸。17日取引終了後に24年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を640億円から648億円(前の期比7.5%増)へ、営業利益を37億円から38億5000万円(同37.8%増)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんだ。年度末の事業環境が当初の想定を上回り、業績が好調に推移する見込みとなったため。配当については従来予想(28円)を据え置いた。

■藤田観光 <9722>  7,100円  +240 円 (+3.5%)  本日終値
 藤田観光<9722>が4日ぶり反発。日本政府観光局が17日に発表した3月の訪日外客数は308万1600人(推計値)と、単月として初めて300万人を突破した。これまで過去最高だった2019年7月の水準も上回り、コロナ禍からの脱却を鮮明とした。これを受け、きょうの株式市場ではインバウンド関連株への関心が高まっており、関連銘柄の一角であるホテル株にも物色が向かった。共立メンテナンス<9616>やリゾートトラスト<4681>が上昇。ワシントンホテル<4691>、帝国ホテル<9708>なども堅調な値動きとなっている。リゾートバイトに特化した人材派遣を手掛ける直近IPO銘柄のダイブ<151A>も高い。

■日本航空 <9201>  2,836円  +85 円 (+3.1%)  本日終値
 日本航空<9201>が4日ぶりに反発、75日移動平均線を上に抜けてきた。ANAホールディングス<9202>も足もと買いが優勢。前日発表された3月の訪日外国人客数は308万1600人と単月で初の300万人超えとなり過去最高を更新しており、旅客数の増加が見込まれる空運セクターは追い風が意識されている。一方、原油市況高騰は燃油コストの上昇につながり、円安進行に伴う影響も考慮され一段の上値を買う動きには慎重なムードも漂う。

■リログループ <8876>  1,353円  +40 円 (+3.1%)  本日終値
 リログループ<8876>が3日ぶりに反発した。17日の取引終了後、光通信(東京都豊島区)によるリログループの保有割合が新たに5%を超えたことが判明し、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日、財務省に提出された大量保有報告書によると、光通信の保有割合は5.13%となった。保有目的は純投資。報告義務発生日は10日となっている。

■アダストリア <2685>  3,410円  +95 円 (+2.9%)  本日終値
 アダストリア<2685>が堅調推移。17日の取引終了後、ライフスタイル関連での事業を展開するウェルカム(東京都目黒区)から、「TODAY’S SPECIAL(トゥデイズスペシャル)」と「GEORGE’S(ジョージズ)」の2ブランドを取得すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価を支援したようだ。取得価額は非公表。アダストリアのノウハウなどを生かすことで両ブランドの成長性を更に高めていく。

■弁護士ドットコム <6027>  2,996円  +62 円 (+2.1%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が3日ぶり反発。17日の取引終了後、デジタル事件記録ツールを開発する弁護革命(京都市下京区)が発行するすべての株式を取得し、子会社化すると発表。これが買い手掛かりとなった。弁護士COMが持つ顧客基盤を生かした販売の加速をはじめ、法曹界における両社の知見とAI技術を融合したプロダクトの機能拡張、両サービスの連携による利便性向上を目指す。株式譲渡実行日は5月1日の予定。なお、株式の取得価額は非開示としている。

■大黒天物産 <2791>  8,820円  +170 円 (+2.0%)  本日終値
 大黒天物産<2791>は反発。SBI証券は17日、大黒天の目標株価を1万750円から1万2400円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。低価格政策に対する消費者の支持を背景に、売上高の伸びが想定を上回って推移していると指摘。来期の営業利益率4%の目標設定を受け、利益率を重視する姿勢が足もとの業績にも表れていると評価した。同証券は25年5月期の大黒天の営業利益予想を110億円から125億円に引き上げた。

■ディスコ <6146>  54,130円  +890 円 (+1.7%)  本日終値
 ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力銘柄への買い戻しが足もとで加速している。きょう午後2時半ごろに発表された台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>の24年1~3月期決算は、売上高、最終利益ともに同期間の過去最高を記録、事前の市場予想も上回った。オランダのASML<ASML>の決算はネガティブ視され半導体関連の売りを誘発したが、それだけにきょうのTSMCの決算発表にはマーケットの注目度も高かった。発表された内容が結果的にコンセンサスを上回ったことで、半導体セクターに追い風材料となった。

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