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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レゾナック、オキサイド、川崎汽

レゾナック <日足> 「株探」多機能チャートより
■レゾナック <4004>  3,880円  +415 円 (+12.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 レゾナック・ホールディングス<4004>が急反発し年初来高値を更新した。16日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆3300億円から1兆3600億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を280億円から470億円(前期37億6400万円の赤字)へ、最終利益を100億円から250億円(同189億5500万円の赤字)へ上方修正した。上期において、為替水準が想定よりも円安基調で推移していることに加えて、半導体材料やHDメディアの需要回復が想定以上に進んでいることを反映し、半導体・電子材料セグメントの売上高・営業利益予想を上方修正したことが要因。また、イノベーション材料、ケミカルの両セグメントについても、足もとのナフサ価格の上昇などを反映して売上高・営業利益予想を上方修正した。

■オキサイド <6521>  2,820円  +276 円 (+10.9%)  本日終値
 オキサイド<6521>が切り返し急。16日の取引終了後、アナリストや機関投資家向けの24年2月期決算説明会における質疑応答の要旨を開示した。業績の底入れに対する投資家サイドの期待を一段と高める方向に作用し、見直し買いを集めたようだ。資料によると、同社が四半期ごとに損益が改善する計画を示した理由についての質問に対し、半導体事業でセカンドベンダー製の部材を搭載した製品の出荷がすでに始まり、現在、セカンドベンダーの生産能力を進めている最中だと明らかにした。上半期は、同社が期待する月10台以上の数量を確保できない見通しであるものの、第2四半期(6~8月)以降は調達数量が増加し、下半期は期待する数量を確保できる見込みだとした。

■ジャパンディスプレイ <6740>  22円  +2 円 (+10.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 16日に発表した「eLEAP量産化に向けて順調に進捗」が買い材料。
 次世代有機ELディスプレイ「eLEAP」の量産化に向けた進捗を報告。歩留まりは社内計画を大幅に超えるペースで向上。また、超高輝度1600 nitsノートPC用eLEAPの開発に成功。

■川崎汽船 <9107>  2,048円  +90 円 (+4.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が軒並み堅調な値動きで目を引く。業種別騰落では33業種中値上がり率で「海運」が首位となっている。イランによるイスラエルへの報復攻撃で中東情勢が一段と緊迫化するなか、ホルムズ海峡での地政学リスクが意識され、コンテナ船市況高騰への思惑が再燃している。一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は、中国景気に対する過度な不安が後退するなかで前週10日を境に戻り足を強めている。16日時点で5日続伸となり、1779まで水準を切り上げており、これも海運株を刺激する材料となっているもようだ。

■スマレジ <4431>  2,241円  +46 円 (+2.1%)  本日終値
 スマレジ<4431>が続伸。16日の取引終了後、リグア<7090>から接骨院向け業務ソフト「レセONEプラス」事業を譲り受けると発表しており、好材料視された。「レセONEプラス」は、接骨院をターゲットとした患者情報管理、レセプト計算、POS機能を併せ持ったソフトウェア。スマレジでは、中期経営計画の一環として市場細分化戦略を実施しており、「小売店」「飲食店」の大分類だけだったターゲットのセグメントを「業種・業態」と「規模」で細分化し、特定業種へのアプローチを強化しているが、今回の事業譲受はその戦略の一つ。譲受実行日は5月1日、譲受価格は1億7600万円としており、24年4月期業績への影響はないとしている。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,395円  +90 円 (+2.1%)  本日終値
 トリケミカル研究所<4369>が全般軟調地合いのなか強さを発揮。生成AIの市場拡大が続くなか、AI用半導体需要の増大で、半導体製造装置などの生産設備増強の動きが関連銘柄の株価を刺激しているが、半導体材料などを手掛ける化学メーカーにも追い風が吹いている。きょうはレゾナック・ホールディングス<4004>が業績予想の上方修正を受け大きく買われたが、これは生成AI向け半導体材料の好調などが寄与した。HBM(広帯域メモリー)向けなど先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品を手掛ける同社も同様の追い風が見込まれ、25年1月期業績急回復への期待が改めて投資資金を誘導する形となった。

■東洋証券 <8614>  356円  +7 円 (+2.0%)  本日終値
 東洋証券<8614>が後場に上げ幅を拡大した。17日正午、24年3月期の連結決算の速報値を発表した。営業収益は前の期比44.1%増の120億2300万円、営業損益は11億5300万円の黒字(前の期は21億6700万円の赤字)、最終損益は13億500万円の黒字(同29億5500万円の赤字)となった。黒字転換して着地したことを好感した買いが入ったようだ。相場環境の好転により、日本株と米国株、投資信託の手数料が増加した。

■パルHD <2726>  1,895円  +31 円 (+1.7%)  本日終値
 パルグループホールディングス<2726>が朝安後に切り返した。16日の取引終了後、ウェアーズ(東京都渋谷区)との間で、「wcloset」ブランドの店舗の一部やEC関連の事業資産を譲り受けることで、契約を締結すると発表した。前日に年初来安値を更新していたパルHD株を巡っては、値ごろ感が意識されるなか、事業資産取得による今後の収益面での好影響への期待もあって、押し目買いを誘う形となったようだ。

■不動テトラ <1813>  2,080円  +22 円 (+1.1%)  本日終値
 不動テトラ<1813>が反発。16日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントの保有割合が16.93%から18.04%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■トランス・コスモス <9715>  3,180円  +30 円 (+1.0%)  本日終値
 トランス・コスモス<9715>が3日ぶりに反発。午前11時ごろ、中国向け越境ECサービスで日本・中国のECサイトの在庫連動システムを自社開発し、リユースなどの一点ものや数量限定のプレミア商品の取り扱いを強化すると発表しており、好材料視された。その第1弾として、まんだらけ<2652>への提供を開始し、まんだらけの天猫国際旗艦店を開店した。天猫国際におけるリユースホビーの越境ECは業界初の出店となり、トランスコスではシステム提供だけではなく、国際間でのEC事業業務ノウハウをもとに大手プラットフォームへの旗艦店出店・運用、受注管理、問い合わせ対応、国際物流までをワンストップで対応するとしている。

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