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【市況】17日の株式相場見通し=反発、NYダウ下げ止まり買い戻し誘発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも買い優勢となり、日経平均株価は3万8000円台半ばから後半で頑強な値動きが想定される。前日は日本株を含めアジア株市場が総じて安かったほか、欧州時間でもリスクオフの流れが継続し独DAXや仏CAC40など主要国の株価をはじめほぼ全面安商状となった。しかし、米国株市場では主力大型株の一角に値ごろ感からの押し目買いが観測された。パウエルFRB議長のタカ派寄りの発言を受け、政策金利引き下げが後ずれするとの思惑が高まり、米10年債利回りが大幅上昇したことは株式の相対的な割高感を意識させている。しかし、NYダウは4月に入ってから2000ドル以上の下げをみせていたことから、その買い戻しが利いて下げ止まる形となった。もっとも、上値を積極的に買い進む動きはみられず自律反発の域にとどまっており、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続落となった。そのなか、個別にはエヌビディア<NVDA>が高く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も高く引けている。東京株式市場では、米株市場が下げ一服となったことで過度な不安心理が後退し、日経平均は底堅さを発揮しそうだ。外国為替市場では1ドル=154円台後半まで円安が進んでおり、輸出ハイテク株には追い風要因となる。ただ、戻り足も限定的なものにとどまりそうで、米株価指数先物の値動きなどに左右されやすい。

 16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比63ドル86セント高の3万7798ドル97セントと7日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同19.768ポイント安の1万5865.251だった。

 日程面では、きょうは、3月の貿易統計、実質輸出入の動向、3月の訪日外国人客数など。海外では3月の英消費者物価指数(CPI)、3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、2月の対米証券投資など。なお、インド市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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