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【材料】ユナイテッド航空、決算受け時間外で5%上昇=米国株個別

(NY時間16:51)(日本時間05:51)時間外
ユナイテッド航空<UAL> 43.78(+2.28 +5.49%)

 ユナイテッド航空<UAL>が時間外で5%の上昇。引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益は赤字となったものの予想ほどではなかったほか、売上高は予想を上回った。赤字については、ボーイング<BA>の737マックス9の運航停止により、約2億ドルの減収とコスト増が要因。同社はボーイングの最大の運航会社であり、1月のアラスカ航空の事故で米当局により約3週間の同型機の運航停止を命じられた。

 一方、ガイダンスも公表しており、第2四半期は予想を上回る1株利益の見通しを示し、成長に対する懸念を和げている。この見通しは事業拡大のために期待していた航空機の納入遅れなどの厳しい現実を乗り切ろうとしているかを示唆している。

 米連邦航空局(FAA)のレビューはすでに同社の目先の成長を妨げ始めており、2つの新規路線の就航も延期している。カービーCEOは声明で「ボーイングが提供できる現実をよりよく反映させるために計画を見直した」と述べた。同CEOは、ボーイングの単通路モデル737Max10の規制当局による認証が遅れていることについて率直な意見を述べ、最近ボーイングに対して同型機の生産停止を要請し、ライバルのエアバスSE社のA321ネオへの乗り換えを検討している。

(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.15ドル(予想:-0.57ドル)
・売上高:125.4億ドル(予想:124.4億ドル)
  旅客収入:113.1億ドル(予想:111.9億ドル)
  貨物:3.91億ドル(予想:3.71億ドル)
  その他:8.35億ドル(予想:8.01億ドル)
・座席マイル当たりの旅客収入(PRASM):15.79セント(予想:15.68セント)
・有償旅客マイル:574.3億(予想:573.6億)
・有効座席マイル:716.7億(予想:712億)

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.75~4.25ドル(予想:3.73ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):9~11ドル(予想:9.43ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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