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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安を受け急落も売り一巡後は下げ渋る (4月11日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  39090.68
高値  39473.48(14:30)
安値  39065.31(09:14)
大引け 39442.63(前日比 -139.18 、 -0.35% )

売買高  16億0735万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆1293億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、一時500円超の下落もその後下げ渋る
 2.米CPIは予想上回る強い内容で、米長期金利上昇を嫌気
 3.1ドル153円台の円安、ハイテクの一角買われ全体支える
 4.TOPIXはプラス圏、エネルギーや銀行株などが買われる
 5.後場に入り商い活性化、売買代金は3日ぶり4兆円台回復

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比422ドル安と大幅に3日続落した。米CPIが市場予想を上回る伸びとなり、早期の利下げ観測が後退したことで売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は総じて売り優勢の地合いとなった。米株安を受けたリスクオフの流れで朝方に急落をみせる場面もあったが、売り一巡後は下げ渋った。

 11日の東京市場は、リスク回避目的の売りが幅広い銘柄に広がり日経平均を押し下げた。前日の米国株市場では、朝方発表された3月の米消費者物価指数(CPI)の内容が事前コンセンサスを上回る強い内容だったことから米長期金利が上昇、NYダウは大きく下値を探る展開となった。これを引き継いで東京市場でも朝方は日経平均が500円を超える下げに見舞われるなど大きく値を崩したが、外国為替市場で一時1ドル=153円台まで急速に進む円安を横目に輸出ハイテクセクターの一角が買われ、全体を下支えした。個別株の物色意欲は旺盛でエネルギー関連株や銀行株などが買われた。プライム市場の値下がり銘柄数の方が多かったものの、TOPIXはプラス圏で着地している。また、後場に入ってからやや商いが活発化し、売買代金は3日ぶりに4兆円台を回復した。

 個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>が下落、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>なども値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。さくらインターネット<3778>は利益確定売りに軟調となった。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。吉野家ホールディングス<9861>が急落、サイゼリヤ<7581>、パルグループホールディングス<2726>も大幅安に売られた。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も安い。
 半面、売買代金2位に食い込んだソシオネクスト<6526>の上げ足が目立つほか、三井E&S<7003>も上値を伸ばした。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を上げ、日立製作所<6501>も高い。INPEX<1605>も上昇。有沢製作所<5208>がストップ高となったほか、トレジャー・ファクトリー<3093>が急伸、MonotaRO<3064>も値を飛ばした。北海道電力<9509>、コシダカホールディングス<2157>なども大きく水準を切り上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、ソシオネクス <6526>、トヨタ <7203>、デンソー <6902>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、KDDI <9433>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約105円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)電気・ガス業、(4)銀行業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)小売業、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△コシダカHD <2157> [東証P]
 カラオケの客足好調で今8月期業績予想を増額。
△ライク <2462> [東証P]
 保育・介護事業が伸長し第3四半期は増収増益。
△ABCマート <2670> [東証P]
 25年2月期は増収増益で実質増配を見込む。
△ホームポジ <2999> [東証S]
 株主優待実施で関心向かう。
△モノタロウ <3064> [東証P]
 3月の月次動向をポジティブ視へ。
△トレファク <3093> [東証P]
 25年2月期は経常利益10%増で4円増配見込む。
△FFRI <3692> [東証G]
 エンジニア高稼働で24年3月期業績は計画上振れ。
△有沢製 <5208> [東証P]
 24年3月期配当予想の増額と配当方針の変更を好感。
△エヌピーシー <6255> [東証G]
 部品販売好調で24年8月期業績予想を上方修正。
△コーナン <7516> [東証P]
 今期最終5%増益・5円増配計画で上限80万株の自社株買いも発表。

▼サイゼリヤ <7581> [東証P]
 値上げ姿勢示さず国内事業の収益悪化を警戒。
▼吉野家HD <9861> [東証P]
 出店・改装加速で25年2月期最終27%減益を計画。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)有沢製 <5208>、(2)トレファク <3093>、(3)モノタロウ <3064>、(4)正興電 <6653>、(5)東光高岳 <6617>、(6)山田コンサル <4792>、(7)明電舎 <6508>、(8)北海電 <9509>、(9)コシダカHD <2157>、(10)ツガミ <6101>。
 値下がり率上位10傑は(1)吉野家HD <9861>、(2)リズム <7769>、(3)サイゼリヤ <7581>、(4)パルHD <2726>、(5)KLab <3656>、(6)M&A総研 <9552>、(7)あみやき <2753>、(8)東邦鉛 <5707>、(9)北越コーポ <3865>、(10)FPパートナ <7388>。

【大引け】

 日経平均は前日比139.18円(0.35%)安の3万9442.63円。TOPIXは前日比4.17(0.15%)高の2746.96。出来高は概算で16億0735万株。東証プライムの値上がり銘柄数は697、値下がり銘柄数は893となった。東証グロース250指数は692.10ポイント(10.27ポイント安)。

[2024年4月11日]


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