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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):飯田GHD、WHDC、デュアルT

飯田GHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■飯田GHD <3291>  1,948円  -4 円 (-0.2%)  本日終値
 飯田グループホールディングス<3291>が冴えない。8日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、売上収益が1兆4100億円(前の期比2.1%減)、営業利益が560億円(同45.3%減)、最終利益が310億円(同59.0%減)で着地したようだと発表した。売上収益は計画に対し1300億円、最終利益は390億円下振れする。営業利益は計画を530億円下回り、増益計画から一転、減益で着地する格好となった。今後の業況に対する慎重な見方を広げたようだ。分譲戸建住宅の需要が地方を中心に冷え込み、市中在庫が過剰な状況となった。このため販売価格を調整し、完成在庫を中心に早期販売を行った結果、売上総利益率が期初の想定を下回ることとなった。

■WHDC <3823>  47円  +9 円 (+23.7%)  本日終値
 THE WHY HOW DO COMPANY<3823>が高い。8日の取引終了後、シンエネルギー開発(群馬県沼田市)と、Abalance<3856>の100%子会社であるWWBとの間で、環境価値付き電力の発電・供給会社を共同で設立すると発表。加えて、シンエネルギー開発が米クラウドサービス大手のエネルギー関連会社との間で締結したプロジェクト独占契約に基づき、長期売電事業に向けた基本合意契約を締結すると開示しており、これを手掛かり視した買いが入ったようだ。5月10日に新会社を設立し、7月1日に営業を始める予定という。

■デュアルタップ <3469>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 デュアルタップ<3469>がストップ高。8日の取引終了後、24年6月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことが好感された。毎年6月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象にクオカード4000円分を贈呈する。また今後1年以上継続して1単元(100株)以上を保有する株主には、追加株主優待としてクオカード1000円分を贈呈するという。

■ERIホールディングス <6083>  2,269円  +227 円 (+11.1%)  本日終値
 ERIホールディングス<6083>が大幅続伸。光通信<9435>のグループ会社が8日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、共同保有者分を含むERIHD株の保有割合が5.30%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は4月1日。

■マーチャント <3121>  280円  +20 円 (+7.7%)  本日終値
 マーチャント・バンカーズ<3121>が急伸。マンションやホテルなどの不動産に投資するマーチャントバンキング事業を展開するが、前期に保有物件数を積極的に増やしたこともあり、不動産市況上昇の恩恵を享受している。12カ月決算に復帰する24年10月期は営業損益が6億円の黒字を見込むなど好調な予想となっている。好業績を背景に株主還元にも余念がなく、8日取引終了後に24年10月期末時点の株主を対象に追加の株主優待を実施することを発表、1000株以上の保有でショッピングサイト「Lafan」で販売する1万円相当分の商品を贈呈する。これを手掛かり材料に投資資金が流入した。株価が200円台と低位にあることも、値ごろ感に着目した個人投資家の買いを呼び込む背景となっている。

■あさくま <7678>  2,305円  +111 円 (+5.1%)  本日終値
 あさくま<7678>が大幅高で4日続伸。8日の取引終了後に発表した3月度売上高で、既存店売上高が前年同月比20.2%増となり、16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全店売上高は同27.4%増だった。

■デルタフライ <4598>  847円  +39 円 (+4.8%)  本日終値
 Delta-Fly Pharma<4598>が反発。8日の取引終了後、急性骨髄性白血病(AML)を対象とした「DFP-10917」とベネトクラクス(VTX)の併用療法の臨床第1/2相臨床試験に関する実施許可を米国食品医薬品局(FDA)から取得したと発表しており、好材料視された。同試験は、AMLの標準療法であるアザシチジンとVTXの併用療法を凌駕できる可能性を見極めるためのもの。AMLの治療剤の開発に長けたウェイクフォレスト大学(ノースカロライナ州)のほか、米国の主要な臨床施設(5~8施設)で実施される予定としている。

■日本エコシステム <9249>  3,835円  +140 円 (+3.8%)  本日終値
 日本エコシステム<9249>が続伸。8日の取引終了後、同社が開発した原油スラッジの処理剤・処理方法・処理剤キットに関する特許が中国及びシンガポールで登録されたと発表しており、好材料視された。原油スラッジは、原油タンクやタンカー船槽の底に堆積している沈殿物のこと。タンクの開放点検やクリーニング作業などに合わせて排出され、産業廃棄物として処理がなされており、長年にわたり世界的な課題とされている。今回登録された特許は、原油スラッジに含まれる油分を分解するとともに、含まれる重金属を溶出させずに除去するフェライト金属化、有害な硫化水素を低減可能とする有用な原油スラッジ用処理剤、原油スラッジの処理方法、及び原油スラッジ用処理剤キットを提供するガス・水・廃棄物の複数視点で対応できる画期的な技術としており、既に日本、米国、インドで特許登録されている。なお、24年9月期業績への影響はないとしている。

■エストラスト <3280>  719円  +23 円 (+3.3%)  本日終値
 エストラスト<3280>が続伸し年初来高値を更新した。8日の取引終了後、24年2月期の連結決算の発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.6%増の196億円、最終利益は同36.7%増の10億円を見込む。最終利益は6期ぶりに過去最高を計画するほか、年間配当予想は同2円増配の24円としており、ポジティブ視されたようだ。不動産分譲事業のうち、分譲マンションでは437戸の引き渡しを計画。このうち今年2月末時点で294戸の契約がすでに完了しているという。前期は349戸の引き渡しを行っていた。24年2月期は売上高が前の期比15.5%増の180億4400万円、最終利益が同12.7%減の7億3100万円だった。

■カオナビ <4435>  1,579円  +49 円 (+3.2%)  本日終値
 カオナビ<4435>が7日ぶりに反発。この日午前中、会社や店舗までの通勤時間、交通費などをまとめて検索する機能「ロケーションサーチ」を4月9日に提供開始すると発表しており、好材料視された。「ロケーションサーチ」は、企業の「配置検討時の経路検索の作業負荷を軽減したい」というニーズに対応。拠点住所を指定し、社員リストや経路情報を順に選択するだけで、条件に合った社員の通勤時間などを簡単に比較することができるほか、時間の調整など詳細な絞り込みや並び替えも可能で、配置検討時の候補者選びがスムーズに進むようになるとしている。

●ストップ高銘柄
 データセクション <3905>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 キューブ <7112>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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