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【市況】NY株式:NYダウは530ドル安、利下げ期待後退や中東情勢緊迫化を警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は530.16ドル安の38,596.98ドル、ナスダックは228.38ポイント安の16,049.08で取引を終了した。

雇用関連指標が労働市場の減速を示唆したため利下げ期待が再燃し、寄り付き後、上昇。終日相場は堅調に推移したが、午後に入りミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がインフレ改善が停滞した場合、年内利下げを実施しない可能性に言及したほか、バイデン大統領がネタニヤフ首相との電話会談でガザ支援職員の死亡を受けイスラエルを非難、政策変更を警告したとの報道で中東情勢の緊迫化を警戒し、下落に転じた。米雇用統計への警戒もあり売りに拍車がかかり、終盤にかけて下げ幅を拡大し終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

加工食品メーカーのコナグラ・ブランズ(CAG)は四半期決算で、調整後の1株利益が予想を上回ったほか、利益率目標引き上げが好感され、上昇。ジーンズなどの衣料品メーカー、リーバイ・ストラウス(LEVI)は四半期決算でコスト削減やダイレクトセールが奏功し調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期の見通しを引き上げが好感され、上昇。石油・天然ガス生産会社のエクソン・モービル(XOM)は原油高に連れ買われた。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はアナリストの目標株価引き上げで上昇。冷凍ポテト製品の製造・供給を手掛けるラム・ウェストン・ホールディングス(LW)は通期の見通し引き下げが嫌気され、大幅下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.92まで上昇し2月半ば以来の高水準に達した。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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