【経済】【クラファン】新素材を世界へ! “紙としてリサイクル可”プラスチック代替素材を開発するBECS、募集開始
紙としてリサイクル可能なプラスチック代替素材を開発するBECS株式会社(奈良市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集しています。
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
新素材「kamimol」でプラスチック問題解決へ
BECSは、紙としてリサイクル可能なプラスチック代替素材「kamimol」(カミモル)を開発しているスタートアップです。
「kamimol」は植物由来の原料を使用し、専用機を使わず、汎用プラスチック成形機で複雑な成形が可能。石油由来の樹脂を一切使わず、使用後は紙としてリサイクルできるため、ゼロからリサイクルフローを構築する必要がないといい、迅速に普及させることを目指しています。
「日本発の新素材『kamimol』を世界展開させ、地球温暖化やマイクロプラスチックによる海洋汚染などプラスチック問題の解決を目指します」(同社)
(出典:イークラウド)
プラスチックは近年、「海洋汚染」「地球温暖化」などさまざまな問題点があることが明らかになってきたと同社は考えています。
プラスチックごみは世界全体で年間数百万トン、海洋へ流出していると推計されており、海洋汚染や生態系へ悪影響を及ぼしているそうです。分解には数百年以上かかるとされ、小さく砕けたプラスチック(マイクロプラスチック)は魚を通じて人体に入り、健康への影響も懸念されているといいます。
「石油合成されたプラスチックが劣化したり燃えたりすると、他の素材以上に温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、エチレンなど)を放出することが分かっており、地球温暖化の原因にもなっています」(同社)
リサイクルの取り組みが進んでいるものの、プラスチックにはポリエチレン、ポリプロピレンなど複数の種類があるため、分別が難しく、現在の技術では必ず、残りかすが出てしまうそうです。
(出典:イークラウド)
政府は2019年に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、植物などの再生可能な有機資源を原料にした「バイオマスプラスチック」の使用量を2030年までに年間200万トンまで増やす方針である一方、バイオマスプラスチックは地球温暖化対策にはなるものの生分解されないため、マイクロプラスチック問題を解決できないといいます。
「生分解性プラスチックも万能とは言えず、適切な環境でなければ、生分解は進みません。また、いずれのバイオプラスチックも、リサイクルするための分別が難しい点は石油合成されたプラスチックと同様です」(同社)
※生分解:微生物の働きにより、分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環すること(同社注)
(出典:イークラウド)
プラスチック問題を解決する一番の方法はプラスチックを使わないことであり、代替素材として、世界が「紙」に注目しているそうです。
紙素材の利点として、「カーボンニュートラルな素材である」「高い生分解性を持つ」「既にリサイクルフローが確立されている」などがあり、特にリサイクルフローの確立は、プラスチックより優位であるといいます。
「従来の紙素材は複雑な成形ができない課題があり、プラスチックの置き換えは外袋など簡単な包装に限られていました。そこでBECSは、紙でありながら複雑な成形を可能にした『kamimol』を開発したのです」(同社)
(出典:イークラウド)
「汎用成形機が利用できる」などの特徴
「kamimol」は植物由来でありながら、プラスチックのように複雑な成形物を作ることができるプラスチック代替素材です。「汎用成形機が利用できる」「プラスチックのように複雑な成形ができる」「紙として再利用できる」という3つの特徴があるといいます。
(出典:イークラウド)
同社は「kamimol」の製造に関わる独自技術を特許出願しているほか、プラスチック製造加工の大手メーカーと、改良開発や量産化に向けた共同開発契約を締結しています。
【特徴1】汎用プラスチック成形機を利用できる
プラスチック製品は射出成形機という機械で、原料となるペレット(合成樹脂)に熱を加えて柔らかくし、それを金型に射出(注入)して成形するそうです。これは、プラスチックが、融点を超えると軟化する性質(熱可塑性)を持つためですが、紙には通常、融点がなく、熱を加えても樹脂のようには柔らかくならないため、通常は汎用成形機で成形できないといいます。
一方、「kamimol」は専用の可塑剤(加工しやすくする添加剤)をブレンドすることで熱可塑性に似た性質を持たせ、汎用成形機での成形が可能に。新たな設備投資が不要なため、プラスチック代替素材として、迅速な普及を目指しています。
【特徴2】プラスチックのように複雑な成形ができる
これまでも、脱プラスチックを目指す紙ベースの素材はあったものの、プラスチックのように複雑な成形をするためには石油由来の樹脂などを混合する必要があったそうです。「kamimol」は紙由来の食物繊維と植物由来の可塑剤を独自の処方でブレンドすることにより、紙素材でありながら、プラスチックのように複雑な成形を可能にしたといいます。
(出典:イークラウド)
現在、「kamimol」のテスト販売を実施しており、建材メーカーや原材料メーカー、化学品メーカーなど大手企業を中心に、約20社に製品開発のための素材提供を行っています。
「今後はさまざまなフィードバックを受け、量産化へ向けた改良を進めることで幅広い業界に『kamimol』を販売していく計画です」(同社)
【特徴3】紙として再利用できる
「kamimol」から作られた成形品は石油由来樹脂を一切使っていないため、紙扱いとなり、資源有効利用促進法に基づく「紙マーク」を表示するといい、廃棄する場合は「kamimol」としてリサイクルできるだけでなく、古紙として一般的なリサイクルフローに乗せることもできるといいます。
「現在普及しつつあるバイオプラスチックは、素材ごとに分別しなければリサイクルできない課題が残されています。『kamimol』は紙であるため資源として循環させやすく、環境配慮に関心の高い事業会社に対する訴求力の向上につながると考えています」(同社)
プラスチック代替素材としては「石灰石を使用した素材」「紙に近い素材」なども開発されているものの「汎用成形機が使えない」「生分解性がない」「新たなリサイクルフローの構築が必要」など、脱プラスチックを目指す上で多くの課題があるそうです。
一方、「kamimol」は紙でありながら、プラスチックを成形する汎用成形機が利用でき、紙であるため、生分解性にも優れ、既存のリサイクルフローに適合させられるといいます。
(出典:イークラウド)
ビジネスモデル
同社は自社工場を持たないファブレス企業として、研究開発やマーケティングにリソースを集中させた経営を行っていく方針です。「kamimol」の販売を主軸にしつつ、環境配慮素材の開発・製造(委託)・販売で収益を上げるビジネスモデルを構築していきます。
(出典:イークラウド)
同社は商社や製紙メーカーを通じて「kamimol」の原料となる紙粉を購入し、「kamimol」の製造を委託するメーカーに原料を販売。「kamimol」を自社製品に利用する事業会社は同社を通じて、「kamimol」(ペレット)や「kamimol」成形品を購入する形となるそうです。
販路拡大を図るため、今回の資金調達による人員拡充で営業力を強化する計画です。また、商社などパートナー企業が同社から「kamimol」(ペレット)や「kamimol」成形品を買い付け、事業会社向けに販売するビジネスモデルも想定しているといいます。
大きく伸長する世界の紙包装市場
国連では、プラスチック汚染を2040年までに解決するための国際条約が議論され、世界各国で使い捨てプラスチックへの課税や使用禁止、バイオプラスチックへの切り替えが進められているといいます。
各国の規制強化や消費者の環境意識の高まりにより、使い捨てプラスチックに対する代替品の需要も増加。特にプラスチックを使用した製品パッケージを紙素材に変更する動きが広がっているといい、世界の紙包装市場は2024年に57兆円(推定)、2029年には72兆円を超える見込みだそうです。
「世界的な人口増加やオンライン小売の増加による包装ニーズの高まりによって、包装市場全体の規模も伸びていますが、紙包装市場の成長率は特に大きくなると予想されています」(同社)
研究開発と営業体制強化へ
同社は今回の資金調達後、研究開発と営業体制を強化し、「kamimol」の量産販売に力を入れていく予定です。
現在、「kamimol」のサンプルワークを進めており、自社での各種評価と並行して、大手メーカーなどからフィードバックを得るためのテスト販売を実施中。2025年3月期の早い段階からの正式受注を目指しています。
大手メーカーからも具体的な生産量を想定した引き合いがあるといい、事業会社の用途に応じた製品化を進めていく計画です。
「研究開発を加速させるため、プラスチック製造加工の大手メーカーとの技術提携を行うとともに、研究開発職や営業職など会社組織の強化を考えています。ラボ機や製造委託先での量産設備の導入により、2024年中に量産体制を確立する計画です」(同社)
将来的には、原料に廃材を活用することや海外展開も視野に入れています。
廃材活用では「kamimol」の製造で得た技術を横展開し、チョコレート製造で出る「カカオハスク」や卵殻、米ぬか、野菜や果物などの食料残渣、コーヒーかすなど製品製造の工程で生まれる廃棄物を再利用する提案を行っていく考えです。
「『kamimol』は日本だけでなく、海外からも注目され、直近では中国企業から問い合わせを受けています。今後は環境配慮素材の導入が進んでいるドイツでの普及を足掛かりに欧州での展開を進めるとともに、世界各国につながりのあるパートナー企業を通じて、グローバルでの販売を進める計画です」(同社)
(出典:イークラウド)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・アミタホールディングス <2195> [東証G]
・リファインバースグループ <7375> [東証G]
・Green Earth Institute <9212> [東証G]
・マイクロ波化学 <9227> [東証G]
・大石産業 <3943> [東証S]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
BECS株式会社
奈良市菅原町661番地3
URL:https://b-ecs.com/
代表取締役:山本祥平
資本金:3,000,000円
発行可能株式総数:150,000株
発行済株式の総数:30,000株
調達前評価額:225,000,000円
設立年月日:2023年6月20日
決算期:3月
■募集株式の数(上限)
普通株式 6,600株
■募集株式の払込金額
1株当たり 7,500円
■申込期間
2024年3月25日~4月12日
※上記申込期間のうち、募集期間は3月25日~4月11日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申込みの受付を終了することがある。
■払込期日
2024年4月26日
■目標募集額
1,008万円
■上限募集額
4,950万円
■投資金額のコース及び株数
9万円コース(12株)
18万円コース(24株)
27万円コース(36株)
45万円コース(60株)
特定投資家向けコース
108万円コース(144株)
207万円コース(276株)
495万円コース(660株)
■資金使途
①調達額1,008万円(目標募集額)の資金使途
人件費 786万円
手数料 221万円
②調達額3,000万円の資金使途
人件費 1,740万円
ラボ機導入 600万円
手数料 660万円
③調達額4,950万円(上限募集額)の資金使途
人件費 2,541万円
営業所設置 720万円
ラボ機導入 600万円
手数料 1,089万円
■連絡先
BECS株式会社
0742-93-8077
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。
▼まるでプラスチック!紙としてリサイクル可能な次世代型素材で循環型社会の実現に挑む「BECS」
株探ニュース
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1080万円、上限募集額:4950万円 |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | みなし時価総額:2億2500万円 |
・ | 類似上場企業:アミタホールディングス <2195> [東証G]、リファインバースグループ <7375> [東証G]、Green Earth Institute <9212> [東証G]、マイクロ波化学 <9227> [東証G]、大石産業 <3943> [東証S] |
新素材「kamimol」でプラスチック問題解決へ
BECSは、紙としてリサイクル可能なプラスチック代替素材「kamimol」(カミモル)を開発しているスタートアップです。
「kamimol」は植物由来の原料を使用し、専用機を使わず、汎用プラスチック成形機で複雑な成形が可能。石油由来の樹脂を一切使わず、使用後は紙としてリサイクルできるため、ゼロからリサイクルフローを構築する必要がないといい、迅速に普及させることを目指しています。
「日本発の新素材『kamimol』を世界展開させ、地球温暖化やマイクロプラスチックによる海洋汚染などプラスチック問題の解決を目指します」(同社)
(出典:イークラウド)
プラスチックは近年、「海洋汚染」「地球温暖化」などさまざまな問題点があることが明らかになってきたと同社は考えています。
プラスチックごみは世界全体で年間数百万トン、海洋へ流出していると推計されており、海洋汚染や生態系へ悪影響を及ぼしているそうです。分解には数百年以上かかるとされ、小さく砕けたプラスチック(マイクロプラスチック)は魚を通じて人体に入り、健康への影響も懸念されているといいます。
「石油合成されたプラスチックが劣化したり燃えたりすると、他の素材以上に温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、エチレンなど)を放出することが分かっており、地球温暖化の原因にもなっています」(同社)
リサイクルの取り組みが進んでいるものの、プラスチックにはポリエチレン、ポリプロピレンなど複数の種類があるため、分別が難しく、現在の技術では必ず、残りかすが出てしまうそうです。
(出典:イークラウド)
政府は2019年に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、植物などの再生可能な有機資源を原料にした「バイオマスプラスチック」の使用量を2030年までに年間200万トンまで増やす方針である一方、バイオマスプラスチックは地球温暖化対策にはなるものの生分解されないため、マイクロプラスチック問題を解決できないといいます。
「生分解性プラスチックも万能とは言えず、適切な環境でなければ、生分解は進みません。また、いずれのバイオプラスチックも、リサイクルするための分別が難しい点は石油合成されたプラスチックと同様です」(同社)
※生分解:微生物の働きにより、分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環すること(同社注)
(出典:イークラウド)
プラスチック問題を解決する一番の方法はプラスチックを使わないことであり、代替素材として、世界が「紙」に注目しているそうです。
紙素材の利点として、「カーボンニュートラルな素材である」「高い生分解性を持つ」「既にリサイクルフローが確立されている」などがあり、特にリサイクルフローの確立は、プラスチックより優位であるといいます。
「従来の紙素材は複雑な成形ができない課題があり、プラスチックの置き換えは外袋など簡単な包装に限られていました。そこでBECSは、紙でありながら複雑な成形を可能にした『kamimol』を開発したのです」(同社)
(出典:イークラウド)
「汎用成形機が利用できる」などの特徴
「kamimol」は植物由来でありながら、プラスチックのように複雑な成形物を作ることができるプラスチック代替素材です。「汎用成形機が利用できる」「プラスチックのように複雑な成形ができる」「紙として再利用できる」という3つの特徴があるといいます。
(出典:イークラウド)
同社は「kamimol」の製造に関わる独自技術を特許出願しているほか、プラスチック製造加工の大手メーカーと、改良開発や量産化に向けた共同開発契約を締結しています。
【特徴1】汎用プラスチック成形機を利用できる
プラスチック製品は射出成形機という機械で、原料となるペレット(合成樹脂)に熱を加えて柔らかくし、それを金型に射出(注入)して成形するそうです。これは、プラスチックが、融点を超えると軟化する性質(熱可塑性)を持つためですが、紙には通常、融点がなく、熱を加えても樹脂のようには柔らかくならないため、通常は汎用成形機で成形できないといいます。
一方、「kamimol」は専用の可塑剤(加工しやすくする添加剤)をブレンドすることで熱可塑性に似た性質を持たせ、汎用成形機での成形が可能に。新たな設備投資が不要なため、プラスチック代替素材として、迅速な普及を目指しています。
【特徴2】プラスチックのように複雑な成形ができる
これまでも、脱プラスチックを目指す紙ベースの素材はあったものの、プラスチックのように複雑な成形をするためには石油由来の樹脂などを混合する必要があったそうです。「kamimol」は紙由来の食物繊維と植物由来の可塑剤を独自の処方でブレンドすることにより、紙素材でありながら、プラスチックのように複雑な成形を可能にしたといいます。
(出典:イークラウド)
現在、「kamimol」のテスト販売を実施しており、建材メーカーや原材料メーカー、化学品メーカーなど大手企業を中心に、約20社に製品開発のための素材提供を行っています。
「今後はさまざまなフィードバックを受け、量産化へ向けた改良を進めることで幅広い業界に『kamimol』を販売していく計画です」(同社)
【特徴3】紙として再利用できる
「kamimol」から作られた成形品は石油由来樹脂を一切使っていないため、紙扱いとなり、資源有効利用促進法に基づく「紙マーク」を表示するといい、廃棄する場合は「kamimol」としてリサイクルできるだけでなく、古紙として一般的なリサイクルフローに乗せることもできるといいます。
「現在普及しつつあるバイオプラスチックは、素材ごとに分別しなければリサイクルできない課題が残されています。『kamimol』は紙であるため資源として循環させやすく、環境配慮に関心の高い事業会社に対する訴求力の向上につながると考えています」(同社)
プラスチック代替素材としては「石灰石を使用した素材」「紙に近い素材」なども開発されているものの「汎用成形機が使えない」「生分解性がない」「新たなリサイクルフローの構築が必要」など、脱プラスチックを目指す上で多くの課題があるそうです。
一方、「kamimol」は紙でありながら、プラスチックを成形する汎用成形機が利用でき、紙であるため、生分解性にも優れ、既存のリサイクルフローに適合させられるといいます。
(出典:イークラウド)
ビジネスモデル
同社は自社工場を持たないファブレス企業として、研究開発やマーケティングにリソースを集中させた経営を行っていく方針です。「kamimol」の販売を主軸にしつつ、環境配慮素材の開発・製造(委託)・販売で収益を上げるビジネスモデルを構築していきます。
(出典:イークラウド)
同社は商社や製紙メーカーを通じて「kamimol」の原料となる紙粉を購入し、「kamimol」の製造を委託するメーカーに原料を販売。「kamimol」を自社製品に利用する事業会社は同社を通じて、「kamimol」(ペレット)や「kamimol」成形品を購入する形となるそうです。
販路拡大を図るため、今回の資金調達による人員拡充で営業力を強化する計画です。また、商社などパートナー企業が同社から「kamimol」(ペレット)や「kamimol」成形品を買い付け、事業会社向けに販売するビジネスモデルも想定しているといいます。
大きく伸長する世界の紙包装市場
国連では、プラスチック汚染を2040年までに解決するための国際条約が議論され、世界各国で使い捨てプラスチックへの課税や使用禁止、バイオプラスチックへの切り替えが進められているといいます。
各国の規制強化や消費者の環境意識の高まりにより、使い捨てプラスチックに対する代替品の需要も増加。特にプラスチックを使用した製品パッケージを紙素材に変更する動きが広がっているといい、世界の紙包装市場は2024年に57兆円(推定)、2029年には72兆円を超える見込みだそうです。
「世界的な人口増加やオンライン小売の増加による包装ニーズの高まりによって、包装市場全体の規模も伸びていますが、紙包装市場の成長率は特に大きくなると予想されています」(同社)
研究開発と営業体制強化へ
同社は今回の資金調達後、研究開発と営業体制を強化し、「kamimol」の量産販売に力を入れていく予定です。
現在、「kamimol」のサンプルワークを進めており、自社での各種評価と並行して、大手メーカーなどからフィードバックを得るためのテスト販売を実施中。2025年3月期の早い段階からの正式受注を目指しています。
大手メーカーからも具体的な生産量を想定した引き合いがあるといい、事業会社の用途に応じた製品化を進めていく計画です。
「研究開発を加速させるため、プラスチック製造加工の大手メーカーとの技術提携を行うとともに、研究開発職や営業職など会社組織の強化を考えています。ラボ機や製造委託先での量産設備の導入により、2024年中に量産体制を確立する計画です」(同社)
将来的には、原料に廃材を活用することや海外展開も視野に入れています。
廃材活用では「kamimol」の製造で得た技術を横展開し、チョコレート製造で出る「カカオハスク」や卵殻、米ぬか、野菜や果物などの食料残渣、コーヒーかすなど製品製造の工程で生まれる廃棄物を再利用する提案を行っていく考えです。
「『kamimol』は日本だけでなく、海外からも注目され、直近では中国企業から問い合わせを受けています。今後は環境配慮素材の導入が進んでいるドイツでの普及を足掛かりに欧州での展開を進めるとともに、世界各国につながりのあるパートナー企業を通じて、グローバルでの販売を進める計画です」(同社)
(出典:イークラウド)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・アミタホールディングス <2195> [東証G]
・リファインバースグループ <7375> [東証G]
・Green Earth Institute <9212> [東証G]
・マイクロ波化学 <9227> [東証G]
・大石産業 <3943> [東証S]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
BECS株式会社
奈良市菅原町661番地3
URL:https://b-ecs.com/
代表取締役:山本祥平
資本金:3,000,000円
発行可能株式総数:150,000株
発行済株式の総数:30,000株
調達前評価額:225,000,000円
設立年月日:2023年6月20日
決算期:3月
■募集株式の数(上限)
普通株式 6,600株
■募集株式の払込金額
1株当たり 7,500円
■申込期間
2024年3月25日~4月12日
※上記申込期間のうち、募集期間は3月25日~4月11日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申込みの受付を終了することがある。
■払込期日
2024年4月26日
■目標募集額
1,008万円
■上限募集額
4,950万円
■投資金額のコース及び株数
9万円コース(12株)
18万円コース(24株)
27万円コース(36株)
45万円コース(60株)
特定投資家向けコース
108万円コース(144株)
207万円コース(276株)
495万円コース(660株)
■資金使途
①調達額1,008万円(目標募集額)の資金使途
人件費 786万円
手数料 221万円
②調達額3,000万円の資金使途
人件費 1,740万円
ラボ機導入 600万円
手数料 660万円
③調達額4,950万円(上限募集額)の資金使途
人件費 2,541万円
営業所設置 720万円
ラボ機導入 600万円
手数料 1,089万円
■連絡先
BECS株式会社
0742-93-8077
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。
▼まるでプラスチック!紙としてリサイクル可能な次世代型素材で循環型社会の実現に挑む「BECS」
~こちらの記事も読まれています(※外部リンク)~ |
▼ベンチャー企業へ投資した年に受けられる優遇措置 |
⇒エンジェル税制とは? |
▼FUNDINNOの評判・口コミを知りたい |
⇒FUNDINNO(ファンディーノ)とは? |
株探ニュース