日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
26日の東京株式市場は強弱観対立のなか日経平均株価が4万円台前半で一進一退の展開が予想される。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が高安まちまちで独DAXは5日続伸し最高値更新が続いたが、仏CAC40はわずかながら続落し新値街道からは外れた状態にある。また、米国株市場でも主力株中心に利益確定の売り圧力が意識される地合いとなり、NYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも下落した。インテル<
INTC>やアップル<
AAPL>、メタ・プラットフォームズ<
META>など大手IT株に値を下げるものが目立ち、全体の地合いを悪くした。また、エヌビディア<
NVDA>は6日続伸と個別に強さを発揮したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶりに反落となっている。これを受けて東京市場でも上値の重い動きが想定される。日経平均は前日に470円あまりの大幅安をみせたことで、値ごろ感からの押し目買いを誘うことも考えられるが、積極的な買いは見込みにくい。あすに権利付き最終売買日を控え、駆け込みでの配当権利取り狙いの買いが予想される一方、3月期末を目前に機関投資家のリバランスの売り圧力が全体相場にネガティブに作用しそうだ。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比162ドル26セント安の3万9313ドル64セントと続落。ナスダック総合株価指数は同44.352ポイント安の1万6384.467だった。
日程面では、きょうは2月の企業向けサービス価格指数のほか、基調的なインフレを捕捉するための指標が日銀から開示される。海外では、ハンガリー中銀が政策金利を発表、2月の米耐久財受注額、1月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、3月の米消費者信頼感指数など。
出所:
MINKABU PRESS