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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

小林製薬 <日足> 「株探」多機能チャートより

■小林製薬 <4967>  5,056円 (-1,000円、-16.5%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。小林製薬 <4967> [東証P]がストップ安。前週末22日の取引終了後、同社が販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」に関し、摂取者において腎疾患等の発生の報告を受けたと発表。関連製品の使用中止を消費者に求めるとともに、自主回収を決定した。小林製薬以外にも紅麹原料を飲料・食品メーカーに供給していたことが明らかとなっており、今後の事業への悪影響を警戒した売りが優勢となった。紅麹原料の成分分析を行った結果、一部の原料に意図しない成分が含まれている可能性が判明したという。小林製薬は重大な事案と受け止め、引き続き調査を継続する姿勢を示している。

■ジャムコ <7408>  1,249円 (-84円、-6.3%)

 東証プライムの下落率6位。ジャムコ <7408> [東証P]が7日ぶり急反落。前週末22日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高予想を718億円から642億円(前期比35.9%増)、最終利益予想を22億8000万円から14億4000万円(同33.8%減)に引き下げた。最終利益は増益予想から一転、減益を計画する。これまで15円としてきた期末一括配当予想については、無配に見直した。これらを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。航空機シートと航空機内装品部門で、顧客側の都合によるスケジュール変更や材料部品の入荷遅れなどが発生。製品の出荷が来期以降になるほか、航空機器セグメントでのエンジン関連部品の納入遅れの影響などもあって、売上高が計画を下振れする。あわせてジャムコは航空機シート部門に関し、シート事業の開発に伴う受注を一時的に凍結するとも発表した。同部門での固定資産に関し、約4億円の減損損失を特別損失として計上する。加えて、航空機内装品部門において工事損失引当金が増加し損害補償損失引当金を計上。航空機器部門での品質対応や、航空機整備部門での認証試験のやり直しに伴う影響もあって、利益を押し下げる要因となる。

■ミスミG <9962>  2,044円 (-134.5円、-6.2%)

 東証プライムの下落率7位。ミスミグループ本社 <9962> [東証P]が続急落。前週末22日取引終了後、2月の月別売上高実績を発表。前年同月比1.1%減の295億9600万円となっており、これが嫌気された。金型部品事業は増加したものの、FA事業とVONA事業が減少し全体を押し下げた。23年4月~24年2月の累計では前年同期比1.5%減の3337億4300万円だった。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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