【市況】NY株式:NYダウは269ドル高、利下げや成長期待が後押し
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は269.24ドル高の39,781.37ドル、ナスダックは32.43ポイント高の16,401.84で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた年内利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。良好な雇用や住宅関連指標を受けて成長期待を受けた買いも相場を一段と押し上げ、相場は終日堅調に推移した。ナスダックは携帯端末アップル(AAPL)の下落が上値を抑制し、終盤にかけて上げ幅を縮小したが、主要株式指数は連日過去最高値を更新し終了。セクター別では不動産管理・開発や半導体・同製造装置が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
オンライン掲示板、レディット(RDDT)はニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、新規株式公開(IPO)価格を38%上回る47ドルで取引が開始する好調なスタートを切り、買われた。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はイベントで法人向けのビジネス専用に設計された初のサーフェスAI PCとして、サーフェス10、ラップトップ6を発表し、上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)は司法省がアイフォーンのハードウエアとソフトウエア機能を巡り競合他社へのアクセスを妨げていると反トラスト法違反で同社を提訴すると発表し、大きく売られた。オンライン決済において競合のペイパル(PYPL)やブロック(SQ)は上昇。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は欧州連合(EU)デジタル法に基づく調査に直面する可能性が警戒され、下落した。ピザの宅配ビジネスを運営するパパ・ジョンズ(PZZA)は最高経営責任者(CEO)辞任を嫌気し、売られた。レストラン運営のダ―デン・レストランツ(DRI)は売り上げ減少が嫌気され、下落。
取引終了後に決算を発表したヨガアパレルのルルレモン(LULU)は見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。運送会社のフェデックス(FDX)は、調整後の1株利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いプログラムを発表し、上昇。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ