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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日銀のマイナス金利解除は織り込まれる~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■日銀のマイナス金利解除は織り込まれる
■北越コーポ、24/3上方修正 営業利益 145億円←130億円
■前場の注目材料:トリプル補選、政権苦境、全廃なら「岸田降ろし」高まる可能性


■日銀のマイナス金利解除は織り込まれる

18日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが190ドル安、ナスダックは155ポイント安だった。米長期金利の上昇が重荷となった。最近の指標でインフレ改善の停滞が示されたため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ先送り観測が強まり、翌週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感から売り優勢の展開。また、先物や個別・指数オプションが期限を迎えるトリプルウィッチングにあたり、テクニカルな売りも見られた。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比235円高の38625円、円相場は1ドル149円00銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。ただし、日米の金融政策決定会合を控えるなか、次第にこう着感が強まりそうである。もっとも、先週末には2024年春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果が公表され、賃上げ率は平均で5.28%となり、33年ぶりの5%超えとなった。これを受けた円相場の反応は、1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、日銀がマイナス金利解除に踏み切ったとしても、市場は織り込んだことになろう。

日経225先物はナイトセッションで一時38420円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけては強含みの展開となり、日中比270円高の38660円だった。米国市場ではエヌビディアなど半導体株が売られたことで、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となりそうだが、円相場が円安に振れるなか、輸出関連には買いが向かいやすいだろう。また、3月期末を意識した配当志向の物色も強まりやすく、全体としてはバリュー株物色に向かわせそうだ。

先週の日経平均株価は11日にマドを空けて急落した以降は、上向きで推移する25日線を挟んでの底堅さがみられている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちではあるものの、先週の調整に対するリバランスの動きが期待されそうだ。下値の堅さがみられるなか、押し目待ち狙いの買い意欲も強まることが期待される。また、ハイテク株は手掛けづらいものの、今週はエヌビディアのカンファレンスが予定されているため、リバウンド狙いのスタンスに向かわせそうである。


■北越コーポ、24/3上方修正 営業利益 145億円←130億円

北越コーポ<3865>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は国内を中心とした紙販売数量の減少により3100億円から2960億円と予想を下回る見込みだが、営業利益を130億円から145億円に上方修正した。為替レートや原油価格が想定水準を下回り原燃料価格のコスト上昇が限定的であったから、利益面は前回予想を上回る見込みとなった。


■前場の注目材料

・1ドル=148.90-00円
・シカゴ日経先物は上昇(38625、大阪比+235)
・3月期末接近に伴う高配当銘柄人気
・米国のインフレ沈静化観測


・トリプル補選、政権苦境、全廃なら「岸田降ろし」高まる可能性
・中国、金門海域に「常駐」台湾の管轄否定、尖閣と同じ手法
・ジブリパーク全エリア完成、魔女もハウルも、主役そろった
・ラファ侵攻計画承認、イスラエル首相、休戦交渉は継続
・日本人2人、月着陸へ、アルテミス計画、28年以降想定


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月コア機械受注(前月比予想:-0.5%、12月:+2.7%)

<海外>
・11:00 中・1-2月小売売上高(前年比予想:+5.0%)
・11:00 中・1-2月鉱工業生産(前年比予想:+5.0%)
《ST》

 提供:フィスコ

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