【市況】ダウ平均は下げに転じる 米PPIで利下げ期待後退=米国株序盤
NY株式14日(NY時間11:47)(日本時間00:47)
ダウ平均 38957.16(-86.16 -0.22%)
ナスダック 16150.84(-26.93 -0.17%)
CME日経平均先物 38370(大証終比:-220 -0.57%)
きょうの米株式市場でダウ平均は下げに転じている。序盤は上昇して始まったものの、米国債利回りが上げ幅を拡大する中で、米株式市場も戻り売りが優勢となっている。取引開始前に発表になった2月の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、今週のCPI同様に根強いインフレを示した。一方、同時刻に発表になった小売売上高も前月比0.6%増に改善。予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示していた。
来週のFOMC前に発表される最後の主要経済指標となったが、FRBはスタンスを変えないとの見方から序盤は買いが先行していた。しかし、短期金融市場で6月利下げ開始の確率が下方修正され、今年の累計の利下げ幅も一時0.75%ポイント以下に織り込みが低下する中で、米株式市場も徐々に警戒感が高まっている模様。エヌビディア<NVDA>や、スーパー・マイクロ<SMCI>など上げを先導していたマグニフィセント7の一角が売りに押されていることも雰囲気を悪化させている。
ただ、きつい下げまでには至っておらず、下値では買いも散見されるようだ。
なお、前日に米下院がTikTokの米国での利用禁止できる法案を可決した。成立まで漕ぎ着けるかは未知数だが、広範なハイテク・セクターと中国関連株の両方に大きな影響を及ぼす可能性がある。ムニューシン前財務長官がTikTokの買収を試みる投資家グループを結成していることを明らかにしていた。
米住宅建設のレナー<LEN>が決算受け下落。売上高が予想を下回ったほか、第2四半期の住宅粗利益率を約22.5%と見込んでおり、予想を下回っていることも嫌気されているようだ。
電気自動車(EV)のフィスカー<FSR>が急落。前日引け後に破産申請の可能性を支援するため、アドバイザーを採用したと伝わった。
オンライン証券のロビンフッド・マーケッツ<HOOD>が大幅高。2月の状況報告を行っており、預かり資産の増加や取引量の急増などポジティブなデータを報告した。
バイオ医薬品のソリッド・バイオサイエンシズ<SLDB>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の8ドルから20ドルに引き上げた。
スポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ<DKS>が決算を受け大幅高。既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスで通期の既存店売上高が予想を下回るなど冴えない見通しを示したものの、アナリストからは保守的との指摘が出ていた。
プラットフォーム開発のセンチネルワン<S>が決算を受け大幅安。ガイダンスで通期の売上高見通しが予想に届かなかったことや、営業利益率も予想以上のマイナスを見込んだ。
ゲーム用周辺機器のタートル・ビーチ<HEAR>が大幅高。決算は不調だったものの、ゲーミングアクセサリーを手掛けるPDP社の買収を発表したことが好感されている。
アンダーアーマー<UAA>が大幅安。プランク会長がCEOに復帰する人事を発表した。ただ、投資家は今回の人事を警戒しており、アナリストからも投資判断や目標株価の引き下げが相次いだ。
本日引け後の決算はアドビ<ADBE>が発表予定。
フィスカー<FSR> 0.16(-0.16 -50.33%)
ソリッド・バイオ<SLDB> 12.60(+0.37 +3.03%)
ロビンフッド<HOOD> 18.71(+1.55 +9.02%)
ディックス・スポーティング<DKS> 212.56(+24.80 +13.21%)
センチネルワン<S> 23.86(-4.09 -14.62%)
タートル・ビーチ<HEAR> 14.14(+3.11 +28.15%)
アンダーアーマー<UAA> 7.07(-1.04 -12.78%)
アップル<AAPL> 173.33(+2.20 +1.28%)
マイクロソフト<MSFT> 425.64(+10.54 +2.54%)
アマゾン<AMZN> 178.53(+1.98 +1.12%)
アルファベットC<GOOG> 143.66(+2.89 +2.05%)
テスラ<TSLA> 163.60(-5.88 -3.47%)
メタ<META> 496.56(+0.99 +0.20%)
AMD<AMD> 192.88(-1.91 -0.98%)
エヌビディア<NVDA> 878.95(-29.93 -3.29%)
イーライリリー<LLY> 758.86(+1.02 +0.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38957.16(-86.16 -0.22%)
ナスダック 16150.84(-26.93 -0.17%)
CME日経平均先物 38370(大証終比:-220 -0.57%)
きょうの米株式市場でダウ平均は下げに転じている。序盤は上昇して始まったものの、米国債利回りが上げ幅を拡大する中で、米株式市場も戻り売りが優勢となっている。取引開始前に発表になった2月の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、今週のCPI同様に根強いインフレを示した。一方、同時刻に発表になった小売売上高も前月比0.6%増に改善。予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示していた。
来週のFOMC前に発表される最後の主要経済指標となったが、FRBはスタンスを変えないとの見方から序盤は買いが先行していた。しかし、短期金融市場で6月利下げ開始の確率が下方修正され、今年の累計の利下げ幅も一時0.75%ポイント以下に織り込みが低下する中で、米株式市場も徐々に警戒感が高まっている模様。エヌビディア<NVDA>や、スーパー・マイクロ<SMCI>など上げを先導していたマグニフィセント7の一角が売りに押されていることも雰囲気を悪化させている。
ただ、きつい下げまでには至っておらず、下値では買いも散見されるようだ。
なお、前日に米下院がTikTokの米国での利用禁止できる法案を可決した。成立まで漕ぎ着けるかは未知数だが、広範なハイテク・セクターと中国関連株の両方に大きな影響を及ぼす可能性がある。ムニューシン前財務長官がTikTokの買収を試みる投資家グループを結成していることを明らかにしていた。
米住宅建設のレナー<LEN>が決算受け下落。売上高が予想を下回ったほか、第2四半期の住宅粗利益率を約22.5%と見込んでおり、予想を下回っていることも嫌気されているようだ。
電気自動車(EV)のフィスカー<FSR>が急落。前日引け後に破産申請の可能性を支援するため、アドバイザーを採用したと伝わった。
オンライン証券のロビンフッド・マーケッツ<HOOD>が大幅高。2月の状況報告を行っており、預かり資産の増加や取引量の急増などポジティブなデータを報告した。
バイオ医薬品のソリッド・バイオサイエンシズ<SLDB>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の8ドルから20ドルに引き上げた。
スポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ<DKS>が決算を受け大幅高。既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスで通期の既存店売上高が予想を下回るなど冴えない見通しを示したものの、アナリストからは保守的との指摘が出ていた。
プラットフォーム開発のセンチネルワン<S>が決算を受け大幅安。ガイダンスで通期の売上高見通しが予想に届かなかったことや、営業利益率も予想以上のマイナスを見込んだ。
ゲーム用周辺機器のタートル・ビーチ<HEAR>が大幅高。決算は不調だったものの、ゲーミングアクセサリーを手掛けるPDP社の買収を発表したことが好感されている。
アンダーアーマー<UAA>が大幅安。プランク会長がCEOに復帰する人事を発表した。ただ、投資家は今回の人事を警戒しており、アナリストからも投資判断や目標株価の引き下げが相次いだ。
本日引け後の決算はアドビ<ADBE>が発表予定。
フィスカー<FSR> 0.16(-0.16 -50.33%)
ソリッド・バイオ<SLDB> 12.60(+0.37 +3.03%)
ロビンフッド<HOOD> 18.71(+1.55 +9.02%)
ディックス・スポーティング<DKS> 212.56(+24.80 +13.21%)
センチネルワン<S> 23.86(-4.09 -14.62%)
タートル・ビーチ<HEAR> 14.14(+3.11 +28.15%)
アンダーアーマー<UAA> 7.07(-1.04 -12.78%)
アップル<AAPL> 173.33(+2.20 +1.28%)
マイクロソフト<MSFT> 425.64(+10.54 +2.54%)
アマゾン<AMZN> 178.53(+1.98 +1.12%)
アルファベットC<GOOG> 143.66(+2.89 +2.05%)
テスラ<TSLA> 163.60(-5.88 -3.47%)
メタ<META> 496.56(+0.99 +0.20%)
AMD<AMD> 192.88(-1.91 -0.98%)
エヌビディア<NVDA> 878.95(-29.93 -3.29%)
イーライリリー<LLY> 758.86(+1.02 +0.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美