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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JEH、雪印メグ、ラクスル

JEH <日足> 「株探」多機能チャートより
■JEH <5889>  1,873円  +318 円 (+20.5%)  11:30現在
 Japan Eyewear Holdings<5889>が急反発し、上場来高値を更新した。13日の取引終了後、24年1月期の連結決算発表にあわせ、25年1月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比20.9%増の26億8000万円の見通し。前期に続き過去最高益の更新を計画する。また前期の配当を2円増額したうえで、今期の年間配当予想は44円(前期比25円増配)とした。業績の拡大と増配方針を評価した買いが集まったようだ。売上収益は同10.6%増の149億6000万円を見込む。「金子眼鏡」と「999.9(フォーナインズ)」の両ブランドで合計8店舗以上、国内で新規出店を予定。中国で新規に1店舗以上、出店することも計画する。インバウンド向けの売り上げは前期比14%増の約19億円を想定。両ブランドにおいて引き続き価格改定も実施する方針だ。24年1月期の連結決算は、売上収益が前の期比26.2%増の135億2800万円、最終利益が同7.6倍の22億1700万円だった。

■雪印メグミルク <2270>  2,496円  +317 円 (+14.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 雪印メグミルク<2270>はカイ気配スタート。13日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について純利益を122億円から191億円(前期比2.1倍)へ上方修正すると発表。あわせて、配当予想を60円から80円(前期60円)に増額しており、これを好感した買いが膨らんでいる。第4四半期に投資有価証券売却益112億円が発生したため。なお、通期の売上高や営業利益見通しに変更はない。

■ラクスル <4384>  1,272円  +101 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ラクスル<4384>が大幅高で3連騰。13日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。最終利益の見通しを21億円(前期比58.0%増)に見直した。これまでは17億~18億円を見込んでいた。あわせて取得総数70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.20%)、取得総額7億円を上限とする自社株買いを発表しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は507億円(同23.6%増)と、これまでの494億~504億円のレンジ予想を上回る水準に見直した。エンタープライズ事業やノベルティ事業を中心に、既存事業の業績が拡大。ハコベルに関する持ち分比率の変動による投資損失の減少や、関係会社株式売却益の影響もあって、業績予想に反映した。1月中間期の売上高は前年同期比23.0%増の239億9000万円、最終利益は同34.1%増の17億7900万円だった。自社株の取得期間は3月14日から4月30日までとする。

■ロランドDG <6789>  5,420円  +400 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ローランド ディー.ジー.<6789>が急伸した。ブラザー工業<6448>が13日の取引終了後、ロランドDGに対しTOB(株式公開買い付け)を開始する予定だと発表した。ロランドDGはMBO(経営陣が参加する買収)の一環として、米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズと組んで1株5035円でのTOBの実施を2月に発表していた。ブラザーによるTOB価格は1株5200円。ロランドDGの14日の株価はブラザーによるTOB価格を上回っており、買収合戦に伴ってTOB価格が引き上げられるとの思惑が広がっているようだ。ロランドDGは13日の取引終了後、ブラザーによるTOBの発表を受けてコメントを開示した。ロランドDGの取締役会の賛同を得て実施されたものではないとしたうえで、今後の対応については、企業価値と株主共同の利益の観点から分析・検討し、公表するとした。

■住石ホールディングス <1514>  2,124円  +116 円 (+5.8%)  11:30現在
 住石ホールディングス<1514>が全般下げ相場に抗して大幅高、一時11%高の2228円まで水準を切り上げた。株主構成の変化など需給面の思惑を背景に2月下旬を境に大化けを演じ、今月7日のザラ場には5570円の上場来高値をつけた。しかし、翌8日をターニングポイントに波乱安に見舞われた。個人投資家の短期筋を中心に追い証に絡む投げ売りが下げを助長し、前日まで4営業日合計で3300円あまり率にして63%の急落となっていた。ただ、ネット証券大手によると前日時点で「既に追い証に絡む投げが一巡、需給面ではヤマを越えた」という見方も示されており、きょうはリバウンド狙いの買いが優勢となっている。ファンダメンタルズから離れた需給相場の色彩が濃いが、テクニカル的には13週移動平均線が支持ラインとして意識され、また累積出来高の多い1900~2000円近辺での攻防がカギを握っている。

■バリューHR <6078>  1,378円  +71 円 (+5.4%)  11:30現在
 バリューHR<6078>は大幅高。13日の取引終了後、日本生命保険(大阪市中央区)と資本・業務提携すると発表。これが買い材料視されている。両社の取引先に対し互いに各種サービスを提供するほか、新サービスの共同開発などを行う。バリューHRが実施する自己株式の処分により、日本生命はバリューHR株を77万6300株(発行済み株式数の2.83%)取得する。

■ステムリム <4599>  564円  +24 円 (+4.4%)  11:30現在
 ステムリム<4599>が4日ぶりに急反発した。13日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品「レダセムチド」に関し、虚血性心筋症を対象とした第2相臨床試験の治験計画届が医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ提出されたと発表した。今回の提出をもって治験が開始されることとなるといい、治療薬の実用化を期待した買いが集まったようだ。治験は大阪大学医学部附属病院を中心に、複数の施設で医師主導治験として実施する予定としている。

■東電HD <9501>  829.3円  +28.6 円 (+3.6%)  11:30現在
 東京電力ホールディングス<9501>が続伸、全般地合い悪に逆行高し一時5%を超える急伸で840円台まで水準を切り上げた。世界最大級の原発である同社の柏崎刈羽原発の再稼働に向けた思惑が高まっている。今週12日には国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が斎藤健経済産業相と面談し、柏崎刈羽原発の稼働に向けて妨げるものがないという認識を示し、再稼働を支援することに言及したことが伝わった。これを株価刺激材料とみなした短期資金が攻勢を続けている。株式需給面では信用残は大幅に買い長ながら、日証金では貸株が融資を大きく上回り、直近貸借倍率は0.68倍となっている。

■東建コーポレーション <1766>  9,550円  +270 円 (+2.9%)  11:30現在
 東建コーポレーション<1766>が反発している。13日の取引終了後、24年4月期第3四半期累計(23年5月~24年1月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.2%増の2513億9500万円、経常利益は同3.6%増の86億6000万円だった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約84%となっており、業績の上振れを期待した買いが株価を押し上げたようだ。建設事業における第3四半期累計の単体での総受注高は同10.3%増となった。また不動産賃貸事業において、賃貸建物の第3四半期末の入居率は97.3%と高水準を維持したという。

■TOPPAN <7911>  3,570円  +85 円 (+2.4%)  11:30現在
 TOPPANホールディングス<7911>が4日ぶりに反発した。14日、グループ会社のTOPPANがシンガポールにおいて高密度半導体パッケージのFC─BGA基板の生産拠点を新設し、生産能力を拡大すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価を支援したようだ。同基板についてTOPPANは新潟工場での生産能力の拡大を進めているが、将来の需要増へ更なる対応が必要だった。BCP(事業継続計画)の観点からも2拠点での生産体制を確立する。新工場の稼働開始時期は2026年末。設立に関しては、シンガポール経済開発庁と米通信用半導体大手のブロードコム<AVGO>の支援を受ける。TOPPANは27年度までにFC─BGA事業において22年度比で2.5倍以上の生産能力の拡大を目指す。

■日産自動車 <7201>  564円  +12.7 円 (+2.3%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が3日続伸。日産自とホンダ<7267>が電気自動車(EV)分野で協業を検討していると、複数のメディアが14日報じている。これが手掛かりとなっているようだ。

■品川リフラクトリーズ <5351>  1,881円  +41 円 (+2.2%)  11:30現在
 品川リフラクトリーズ<5351>は堅調推移。13日の取引終了後、半導体製造工程における洗浄装置の組み立てを主要事業とするコムイノベーション(京都市伏見区)を子会社化したと発表。今後の事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。コムイノベーションはSCREENホールディングス<7735>向けを中心に事業を展開し、装置構成の改善や開発にも関与する。品川リフラは半導体製造装置に関する人材と知見を確保するとともに、ファインセラミックス事業とセラミックファイバー事業との連携を強化することで事業拡大につなげる。

■ジェコス <9991>  1,154円  +25 円 (+2.2%)  11:30現在
 ジェコス<9991>が3日続伸した。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表。経常利益の見通しは57億円から65億円(前期比32.6%増)に引き上げており、買い安心感が広がったようだ。同社は建設仮設材リースの最大手。物件の着工が順調に進んだことなどが寄与する。一方、売上高予想は20億円減額して1280億円(同6.2%増)に修正した。重仮設事業での流通販売物件の減少による影響を反映した。

■エニマインド <5027>  944円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在
 AnyMind Group<5027>が反発している。同社はきょうの取引開始前、自社が提供するインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」が、中国版TikTok「ドウイン」への対応を開始したと発表。これが材料視されているようだ。これにより、アジア全域にわたるローカルネットワークと中国のインフルエンサーを活用したマーケティング施策で、中国人観光客を対象としたインバウンド需要の獲得が可能になるという。

■さくらさくプラス <7097>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 さくらさくプラス<7097>はストップ高の水準となる前営業日比150円高の1066円でカイ気配となっている。13日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、経常利益の見通しを5億5200万円から6億5000万円(前期比19.7%増)に上方修正した。業績の上振れを評価した買いが入ったようだ。今期の売上高予想は167億7300万円から171億円(同23.5%増)に引き上げた。積極的な園児の受け入れを進めた結果、施設の利用園児数が予想を上回った。販売用不動産の売却やコスト削減効果も寄与する。1月中間期の売上高は前年同期比8.1%増の71億800万円、経常利益は同3.0倍の1億8600万円だった。

●ストップ高銘柄
 極東証券 <8706>  1,690円  +300 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ジャパンMA <9236>  2,940円  -700 円 (-19.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 地域新聞社 <2164>  731円  -150 円 (-17.0%) ストップ安   11:30現在
 テクノロジーズ <5248>  4,175円  -700 円 (-14.4%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

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