日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
14日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は3万8000円台後半で売り買いを交錯させる展開となりそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちとなり、仏CAC40が連日で史上最高値を更新したものの、独DAXはわずかながらマイナス圏で引けた。米国株市場も方向感の乏しい地合いで、NYダウが小幅上昇する一方、ナスダック総合株価指数は反落となった。エネルギー関連株や消費関連株など景気敏感セクターは買いが優勢だったが、米長期金利の上昇を背景にハイテクセクターが冴えず全体相場の上値を重くしている。来週に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え積極的な買いが入りづらく、差し当たって14日に開示される2月の卸売物価指数(PPI)の内容を見極めたいとの思惑が様子見ムードを助長する形となった。東京市場では前日に日経平均が上昇して始まった後、戻り売りに押される展開を余儀なくされ3日続落となった。前週7日のザラ場に4万400円台まで上昇した後は流れが一変し、同日高値から前日終値まで1770円強の大幅な調整を強いられている。値ごろ感からの押し目買いも入りやすい場面だが、機関投資家のリバランス売り圧力なども想定され、きょうも上値が重い可能性がある。3万8600円近辺に位置する25日移動平均線を巡る攻防が意識されそうだ。
13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比37ドル83セント高の3万9043ドル32セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同87.870ポイント安の1万6177.766だった。
日程面では、きょうは海外で2月の米生産者物価指数(PPI)、2月の米小売売上高、週間の米新規失業保険申請件数、1月の米企業在庫など。
出所:
MINKABU PRESS