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【材料】フリービット---3Q売上高は399.92億円、全てのセグメントが好調に推移

フリービット <日足> 「株探」多機能チャートより

フリービット<3843>は8日、2024年4月期第3四半期(23年5月-24年1月)決算を発表した。売上高が399.92億円、営業利益が46.70億円、経常利益が45.92億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が28.68億円となった。連結子会社のギガプライズ及びその子会社は決算日を3月31日から4月30日に変更しており、当第3四半期連結累計期間は、決算期変更の経過期間となっている。

5Gインフラ支援事業の売上高は前年同期比4.4%増の74.24億円、セグメント利益は同15.6%増の13.41億円となった。モバイル回線網は、大手モバイル通信キャリアによる格安プランの提供やサブブランドでの展開が独自型MVNOサービス事業者の成長に影響を与える傾向が続いているが、IoTやインバウンド向けの利用が増加する見込みであるなど、モバイル市場全体の成長は継続しており、今後も拡大していくとしている。このような状況のもと、MVNEとしてのMVNO向け支援事業の事業規模が順調に拡大した結果、増収増益となった。

5G生活様式支援事業の売上高は同18.7%増の199.03億円、セグメント利益は同68.0%増の25.78億円となった。5G Homestyle(集合住宅向けインターネットサービス)は、より高速なインターネット接続サービスや多目的施設へのインターネット接続サービス、戸建賃貸住宅向けのサービスなど提供を拡大した。そして入居者の安心・安全と物件価値の向上、セキュリティ管理業務の効率化を実現する「クラウドカメラサービス」提供においても、販路を広げた。5G Lifestyle(個人向けのモバイル通信サービスやインターネット関連サービス)では、スマートフォンサービス「トーンモバイル」において、5G/web3/メタバース時代の到来を見据えたサービスの提供を行っている。そして、AIで家族を見守る「TONEあんしんAI」を搭載した家族向け見守りサービス「TONEファミリー」の展開や次世代オンライン健康相談サービス「TONE Care」において“スマホ使いすぎ”に関する専門相談も行っている。このような状況のもと、5G Homestyle(集合住宅向けインターネットサービス)におけるサービス提供戸数が順調に推移した結果、増収増益となった。なお、ギガプライズ及びその子会社が決算期変更を行ったため、当第3四半期連結累計期間においては、2023年4月1日から2024年1月31日の10ヶ月を連結決算に取り込んでいる。そして、当第3四半期連結累計期間を前第3四半期連結累計期間と同じ9ヶ月間で試算した比較においても、事業自体の順調な推移により、増収増益となった。

企業・クリエイター5G DX支援事業の売上高は同18.0%増の146.54億円、セグメント利益は同59.3%増の7.67億円となった。連結子会社のフルスピード(以下、「フルスピード」)が展開するインターネットマーケティング、アドテクノロジーサービスでは、これまで培ってきたノウハウを活かし、インターネットマーケティング関連事業のDX推進に努めた。そして、クリエイター向けプラットフォ―ム「StandAlone」によるクリエイターエコノミー(クリエイターが自らのスキルによって収益化をおこなう経済圏)の拡大やクリエイターのためのNFT発行支援サービスの提供も強化した。また、フルスピードの完全子会社化後のPMI実行による業務効率の向上やコスト抑制にも努めた。このような状況に加え、アフィリエイトサービスの顧客獲得が好調に推移した結果、増収増益となった。

2024年4月期通期については、売上高が前期比13.3%増の530.00億円、営業利益が同37.2%増の55.00億円、経常利益が同40.3%増の52.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同67.4%増の30.00億円として、2023年12月8日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。

《SI》

 提供:フィスコ

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