【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日テレHD、トミタ電機、gumi
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日本テレビホールディングス<9404>は全般地合い悪のなか前週末終値近辺で頑強な値動き。米アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)開かれ、スタジオジブリ宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞を受賞した。日本勢の同賞受賞は同じく宮崎監督の「千と千尋の神隠し」以来2度目となる。これを受け、昨年スタジオジブリを子会社化した日テレHDに投資家の関心が向かったようだ。
■トミタ電機 <6898> 1,734円 +261 円 (+17.7%) 一時ストップ高 本日終値
トミタ電機<6898>が急反騰。前週末8日の取引終了後、集計中の24年1月期の連結業績について、売上高が従来予想の14億7800万円から14億9200万円(前の期比25.5%減)へ、営業損益が7300万円の赤字から2700万円の赤字(前の期1億4300万円の黒字)へ、最終損益が8200万円の赤字から3300万円の赤字(同9500万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。製造原価並びに販管費の圧縮に努めたことに加えて、退職給付引当金の戻し入れなどがあったことが要因としている。
■ビーアンドピー <7804> 1,862円 +162 円 (+9.5%) 本日終値
ビーアンドピー<7804>が急反発し昨年来高値を更新。前週末8日の取引終了後に発表した第1四半期(23年11月~24年1月)単独決算が、売上高7億4900万円(前年同期比23.0%増)、営業利益9700万円(同2.8倍)、純利益6600万円(同2.8倍)と大幅増益となったことが好感された。例年、年末年始をはさむ第1四半期は主力のインクジェットプリントの受注が落ち込む傾向にあるが、今期は順調に推移しており、なかでも商業施設やイベント向けサービスの需要が活発化し売上高を押し上げた。また、増収効果に加えて人員配置の見直しや新設備の導入など利益改善策も利益押し上げに寄与した。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高34億円(前期比7.1%増)、営業利益4億9200万円(同9.0%増)、純利益3億3100万円(同10.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■今村証券 <7175> 1,333円 +112 円 (+9.2%) 本日終値
今村証券<7175>が大幅高で上場来高値を更新。前週末8日の取引終了後、配当方針の変更を発表。「配当性向35%を目安」とする新たな方針を掲げたことから、これを評価した買いを呼び込んだ。また、「中間配当及び期末配当の年2回配当を基本的な方針」とすることも盛り込んだ。株主への安定かつ充実した利益還元の姿勢をこれまで以上に明確にするためとしている。
■gumi <3903> 445円 +36 円 (+8.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
gumi<3903>が大幅続伸。同社は8日、「ジョジョの奇妙な冒険」アニメーションシリーズの国内におけるモバイルオンラインゲーム配信権を獲得したと発表。25年中のリリースに向けて開発中だとしており、期待感が高まっているようだ。なお、同日の取引終了後に24年4月期第3四半期累計(23年5月~24年1月)の連結決算を発表しており、売上高は前年同期比29.6%減の86億6700万円、営業損益は30億2900万円の赤字(前年同期は5億100万円の黒字)で着地。配信中のタイトルの売り上げが減少したことなどから主力のモバイルオンラインゲームが苦戦したことが影響した。
■エイチーム <3662> 616円 +39 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
エイチーム<3662>が大幅高で4連騰。前週末8日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の連結決算とともに、配当予想の修正を発表した。1月中間期の売上高は前年同期比17.7%減の119億1500万円となったほか、経常損益は1億3300万円の赤字(前年同期は2億1900万円の黒字)だった。ただ直近3カ月となる11~1月期では経常黒字を確保したほか、今期の年間配当予想について、従来の見通しの16円に特別配当4円を加えて20円(前期比4円増配)に見直しており、業況の底入れ期待と株主還元姿勢評価の買いが入ったようだ。連結子会社が手掛けてきた女性向けアプリに関する事業をメドレー<4480>に譲渡し、これにより得た資金の一部を原資として特別配当を実施する。11~1月期はEC事業の「cyma」の譲渡で売上高は減収となったが、同事業の損失は大幅に縮小した。
■わかもと製薬 <4512> 215円 +13 円 (+6.4%) 本日終値
わかもと製薬<4512>が急動意。眼科領域を主力とする医薬品メーカーで、胃腸薬「強力わかもと」でもマーケットの認知度が高い。業績は足もと苦戦しており、24年3月期は1億2000万円の営業赤字が見込まれている。ただ、株価は業績悪を織り込み済みで低位での推移が続いている。そうしたなか、前週末8日取引終了後に24年3月期最終損益予想(単独)の修正を発表、投資有価証券売却益の計上に伴い、従来見通しの2000万円の赤字から1億4000万円の黒字に修正した。これが足もとの株価を強く刺激する格好となった。
■サンネクスタグループ <8945> 1,016円 +58 円 (+6.1%) 一時ストップ高 本日終値
サンネクスタグループ<8945>が急伸。前週末8日の取引終了後、24年6月期の連結業績予想について、最終利益を4億8000万円から19億3000万円(前期比4.0倍)へ上方修正したことが好感された。第一生命ホールディングス<8750>によるベネフィット・ワン<2412>に対するTOBに伴い、保有するベネ・ワン株式の全てを売却した場合、受取配当金が減少するため経常利益は7億円から6億7000万円(同25.9%減)へ減少する見通しだが、投資有価証券売却益21億3400万円を特別利益として計上するため、最終利益は上方修正したという。
■ワットマン <9927> 758円 +40 円 (+5.6%) 本日終値
ワットマン<9927>が続伸。前週末8日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想を15円から20円へ増額修正したことが好感された。前期実績に対しては5円の増配となる予定だ。
●ストップ高銘柄
ソースネクスト <4344> 281円 +80 円 (+39.8%) ストップ高 本日終値
倉元製作所 <5216> 205円 +50 円 (+32.3%) ストップ高 本日終値
アドバネクス <5998> 1,347円 +300 円 (+28.7%) ストップ高 本日終値
エスポア <3260> 1,427円 +300 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
インフォコム <4348> 2,685円 +500 円 (+22.9%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
HEROZ <4382> 1,691円 -500 円 (-22.8%) ストップ安 本日終値
Laboro.AI <5586> 1,763円 -500 円 (-22.1%) ストップ安 本日終値
マツモト <7901> 1,926円 -500 円 (-20.6%) ストップ安 本日終値
三井E&S <7003> 2,053円 -500 円 (-19.6%) ストップ安 本日終値
サイオス <3744> 689円 -150 円 (-17.9%) ストップ安 本日終値
など、8銘柄
株探ニュース