【材料】<動意株・11日>(前引け)=エイチーム、シキノHT、わかもと
エイチーム <日足> 「株探」多機能チャートより
シキノハイテック<6614>=大幅続伸。自動車業界用半導体テスターの開発を主力に、パワーデバイスで優位性を持つ。また、AI用半導体の一種で製造・出荷後に回路構成を自由に設定できるFPGAが注目されている。IPコアでも開発力の高さを示す同社は、このFPGA向け「MIPI IPコア」を手掛ける。24年3月期業績は営業減益見通しながら増収効果で上振れの可能性を内包、更に25年3月期は一気に過去最高を更新する可能性も指摘されている。株価は昨年来の中期視点で出遅れが際立った水準にあり、きょうは半導体関連の主力株が急落するなか、リターンリバーサル狙いの買いが集まった。
わかもと製薬<4512>=200円近辺の底値圏もみ合いを上放れる。眼科領域を主力とする医薬品メーカーで、胃腸薬「強力わかもと」でもマーケットの認知度が高い。業績は足もと苦戦しており、24年3月期は1億2000万円の営業赤字が見込まれている。ただ、株価は業績悪を織り込み済みで低位での推移が続いている。そうしたなか、前週末8日取引終了後に24年3月期最終損益予想(単独)の修正を発表、投資有価証券売却益の計上に伴い、従来見通しの2000万円の赤字から1億4000万円の黒字に修正した。これが足もとの株価を強く刺激する格好となっている。
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出所:MINKABU PRESS