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【市況】このあとパウエルFRB議長の議会証言 忍耐強く臨む姿勢を示すか 

 このあと日本時間0時にパウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に1度の議会証言を行う。市場も固唾を呑んで待っており、その中身と反応を確認したがっている。議長は「利下げ期待は否定しないものの、早期利下げ開始には慎重で、忍耐強く臨む」というメッセージを強調するものと予想されている。

 市場はすでに早期利下げ期待を後退させており、短期金融市場では6月までの利下げの確率を85%程度、7月までであれば完全織り込みという状況になっている。年内は0.25%ポイントずつであれば、計3回の利下げを織り込んでいる状況。

 12月FOMCでFOMC委員が示した金利見通し(ドット・プロット)に沿った動きでもあり、議長の証言も市場の織り込みに沿った内容になるのではとも考えられているようだ。

 ただ、市場は議会証言に向けてポジションを調整している節もあり、予想通りの内容であったとしても反応については未知数の部分も大きい。金曜日に米雇用統計の発表が控えているほか、本日同時刻に米求人件数の発表も予定されている。今回の米雇用指標に関しては、労働市場の落ち着きを示すのではとも見られているようだ。

 なお、先ほど事前原稿の一部が伝わり、「年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性。利下げにはインフレに関するさらなる確信が必要」と伝わった。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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