NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
5日の東京株式市場は売り買い交錯、4万円台近辺で強含みもみ合いの展開となることが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開で、ここ最高値を連日更新していた独DAX指数が9日ぶりに反落するなど、過熱感が漂うなか利益確定の動きも観測された。一方、米国株市場でも高値警戒感からの利食い圧力と旺盛な押し目買い需要が錯綜、前日終値近辺でNYダウは小幅マイナス圏で一進一退の展開を強いられる形に。米経済の強さに対する期待感が下値を支えているものの、FRBによる利下げ期待が後退しており、ダウは結局3日ぶりに反落して取引を終えた。また、米長期金利の上昇を背景にハイテクセクターにも逆風が意識され、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに小反落となった。ただ、そうしたなかもエヌビディア<
NVDA>が上値追いを継続、半導体関連株は強い動きが目立っている。方向感が見えにくい米株市場の動向を受けて、きょうの東京市場では様子見ムードが強まりそうだが、半導体関連株の値動きがカギを握ることになる。今週はパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計発表などの重要イベントがあるほか、週末にメジャーSQ算出を控えており、先物を絡めた株式需給面での思惑も足もとの株価に反映されやすい。
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比97ドル55セント安の3万8989ドル83セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同67.433ポイント安の1万6207.509だった。
日程面では、きょうは2月の都区部消費者物価指数(CPI)、3月の日銀当座預金増減要因見込み、10年物国債の入札など。海外では、2月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、中国の全国人民代表大会(全人代)、2月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数、1月の米製造業受注など。
出所:
MINKABU PRESS