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【市況】NY株式:NYダウは96ドル安、ハイテクが支える

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は96.82ドル安の38,972.41ドル、ナスダックは59.05ポイント高の16,035.30で取引を終了した。

ソフトランディング期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、高値付近からの利益確定売りが続いたほか、2月消費者信頼感指数が予想外に悪化したため景気への楽観的見方が後退しダウは下落に転じ終日軟調に推移した。ハイテクは人工知能(AI)業界への期待が根強く押し目買いに底堅く推移、終盤にかけ上げ幅を拡大し、まちまちで終了。セクター別では公益事業、メディア・娯楽が上昇した一方で、エネルギーが下落した。

百貨店のメーシーズ(M)は第4四半期決算で、収益率の低い150店舗閉鎖などを含む新たな成長戦略を発表、弱い見通しが相殺され、上昇。ホームセンター運営のロウズ(LOW)は第4四半期決算で、1株利益が予想を上回り、上昇。自動車部品販売会社のオートゾーン(AZO)も四半期決算の内容が予想を上回り、買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は電気自動車(EV)開発計画を断念し、生成AIにリソースをシフトするとの報道を好感し、上昇。クルーズ船運営のノルウェージャンクルーズライン(NCLH)は四半期決算で、第1四半期の見通しが予想を上回り、買われた。

バイオのジャナックス・セラピューティクス(JANX)は前立腺癌治療方法を巡る治験の有望な結果が好感され、大幅高。再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は、石油会社のエクソン(XOM)と中国海洋石油(CNOOC)が南米ガイアナ沖の大型海底油田開発において、同業ヘス(HES)の権益を取得する権利行使を検討しているとの報道を受けて、同社のヘス(HES)買収計画が撤回されるとの懸念に売られた。ヘス(HES)も下落。食品加工会社のJMスマッカー(SJM)は第4四半期1株利益が予想を下回り、下落した。

取引終了後に四半期決算を発表したeコマースのイーベイ(EBAY)は、調整後の1株利益や見通しが予想を上回ったほか増配、追加自社株買い計画を発表し、時間外取引で買われている。カジュアル小売りのアーバンアウトフィッターズ(URBN)は第4四半期決算の内容に失望し、売られている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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