【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヌーラボ、ムラキ、キタック
ヌーラボ <日足> 「株探」多機能チャートより
ヌーラボ<5033>が急騰。さくらインターネット<3778>がこの日、ヌーラボと業務提携契約を締結したと発表。これを材料視した買いが向かった。さくらネットのリリースによると、ホスティングサービス「さくらのレンタルサーバ」の顧客に、ヌーラボのプロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」や作図共有ツール「Cacoo(カクー)」を紹介するという。これにより「さくらのレンタルサーバ」を利用してウェブサイトを制作する際に、プロジェクトの進捗やアイデアなどをオンラインで共有し一元管理することができるとしている。
■ムラキ <7477> 1,783円 +273 円 (+18.1%) 一時ストップ高 本日終値
ムラキ<7477>が急伸。自動車用補修部品の卸売の大手で、ガソリンスタンドにカーケア関連商品を販売する。前週22日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1億100万円から1億8600万円(前期比4%減)に増額した、合理化努力によって仕入れコスト上昇の影響をこなすなど効率営業による効果が発現し、利益面の改善が急となっている。収益の上振れを背景に株主還元も強化し、今期の年間配当を従来計画の20円に5円増額した25円(前期実績は20円)にすることも併せて発表、これを評価する買いが集中した。
■キタック <4707> 532円 +80 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
キタック<4707>がストップ高。22日の取引終了後に発表した第1四半期(23年10月21日~24年1月20日)連結決算が、売上高7億8600万円(前年同期比4.4%増)、営業利益1億2200万円(同3.1倍)、純利益8500万円(同3.1倍)と大幅増益となったことが好感された。国土強靱化推進業務をはじめとする防災・減災対策のほか公共インフラの老朽化対策などで国内公共事業を取り巻く環境が堅調に推移するなか、主力の建設コンサルタント事業の完成業務収入及び売上総利益が大幅に伸長したことが牽引した。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高30億5100万円(前期比5.9%増)、営業利益2億1200万円(同27.3%増)、純利益1億4700万円(同15.2%減)の従来見通しを据え置いている。
■サイエンスアーツ <4412> 671円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
サイエンスアーツ<4412>が急反発。午後1時ごろ、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」と、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」が連携したと発表した。連携したサービスに関し、ソフトバンク<9434>などと協力してデスクレスワーカーを多く抱える小売業を中心とした企業に提供するとしており、これが買い手掛かりとなった。
■キャンバス <4575> 535円 +72 円 (+15.6%) 一時ストップ高 本日終値
キャンバス<4575>が続急伸。この日、開発中の免疫着火剤「CBP501」の第2相臨床試験の詳細なデータを含む論文のPre-proof(正式な査読を受ける前の段階でオープンアクセスプラットフォームに登録・公開されるもの)が、「European Journal of Cancer」に掲載されたと発表しており、好材料視された。同誌は欧州の主要論文誌の一つで、欧州内外の50カ国・900以上の施設を擁する欧州最大のがん多施設共同臨床研究グループ「EORTC」(欧州がん研究治療機関)の公式論文誌でもある。なお同社では、「CBP501」に関して米国で第2b相臨床試験の開始承認を得ているほか、欧州でも第3相臨床試験開始申請の準備を進めているとしている。
■ELEMENTS <5246> 785円 +96 円 (+13.9%) 一時ストップ高 本日終値
ELEMENTS<5246>が3連騰。22日の取引終了後、子会社Liquidが、住信SBIネット銀行<7163>の口座開設に向けて、公的個人認証と顔撮影を併用した本人確認を提供すると発表しており、好材料視された。今回提供するのは、住信SBI銀のアプリ「住信SBIネット銀行」で支店名がフルーツの個人口座開設に対し、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」の公的個人認証(JPKI)及び公的個人認証時に顔容貌の撮影を行う「JPKI+(容貌)」機能で、公的個人認証と顔撮影を併用した口座開設はネット銀行初の取り組みになるという。住信SBI銀ではこれまでも本人確認書類の撮影と自撮りの顔写真との照合を行う方式で「LIQUID eKYC」を活用してきたが、今回「LIQUID eKYC」の公的個人認証を新たに追加導入することで、公的個人認証の場合には、本人確認書類の撮影が不要になり、口座開設完了までの時間が短縮され、手続き後すぐに口座利用ができるようになるという。なお、2月26日以降順次導入されるとしている。
■ステラファーマ <4888> 269円 +25 円 (+10.3%) 本日終値
ステラファーマ<4888>が3日ぶりに反発。同社は22日、筑波大学がいまだに治療法が確立できていない難治性の悪性脳腫瘍(膠芽腫:こうがしゅ)を対象に、加速器を用いて中性子を発生させるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)による医師主導治験を開始することを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。この治験は、初発膠芽腫の患者を対象としたBNCTとして世界初の治験。新型高出力中性子線源を用いたつくば型加速器BNCT装置「iBNCT001」と、がん細胞に選択的に集まる性質を持つステラファ製のBNCT用ホウ素薬剤の治験薬「SPM-011」を用いて実施されるという。
■ネクストジェン <3842> 898円 +80 円 (+9.8%) 本日終値
ネクストジェン<3842>が急伸。前週末22日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表した。今期の経常利益予想を1億円から1億7000万円(前期比7.4倍)に引き上げたほか、年間配当予想は2円増額して5円(前期は無配)に見直しており、好感されたようだ。クラウドサービス事業では、ソフトウェア資産化額の増加により売上原価が圧縮される。働き方改革の推進による営業活動費の効率的な利用による効果に加え、オフィスエリアの見直しに伴って費用の支出額が想定を下回り、利益を押し上げる要因となる。一方、今期の売上高の見通しは据え置いた。
■ティムス <4891> 320円 +27 円 (+9.2%) 本日終値
ティムス<4891>が大幅高。この日朝方、香港の医薬品企業が開発中の低分子アルドステロン合成阻害剤「JX09」について、日本での開発販売権に関するライセンス契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。JX09は、治療抵抗性または制御不能な高血圧患者の治療を適応とした経口の低分子アルドステロン合成阻害剤。香港の医薬品企業Ji Xing Pharmaceuticals Hong Kongが開発する。
■ベネフィットジャパン <3934> 1,350円 +100 円 (+8.0%) 本日終値
ベネフィットジャパン<3934>は大幅反発し昨年来高値を更新。22日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想を9円から20円へ増額修正したことが好感された。なお、前期は9円だった。
●ストップ高銘柄
アースインフィニティ <7692> 122円 +30 円 (+32.6%) ストップ高 本日終値
フォーサイド <2330> 375円 +80 円 (+27.1%) ストップ高 本日終値
ピアズ <7066> 1,468円 +300 円 (+25.7%) ストップ高 本日終値
メディア総研 <9242> 2,211円 +400 円 (+22.1%) ストップ高 本日終値
山大 <7426> 2,803円 +500 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
など、25銘柄
●ストップ安銘柄
デジタリフト <9244> 1,370円 -400 円 (-22.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース