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【市況】ダウ先物は上昇 エヌビディアの決算を好感し、ナスダック100は大幅高=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:51)(日本時間22:51)
ダウ先物 38880(+203.00 +0.52%)
S&P500 5065.00(+68.75 +1.38%)
ナスダック100先物 17898.25(+361.50 +2.06%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500が上昇しているほか、IT・ハイテク株が時間外で買われており、ナスダック100が大幅高となっている。

 警戒感も出ていたエヌビディア<NVDA>の決算が前日引け後に発表され、予想外の強さを示したことが市場全体のムードを高めている。エヌビディアと伴に、ここ数日警戒感が出ていたIT・ハイテク株に買い戻しが活発に入っているようだ。

 そのエヌビディアの決算はAIコンピューティング・ハードウェアの需要が爆発的に伸びていることを示した。アナリストは「生成AIの市場は2032年までに1兆3000億ドルに達する可能性がある。この分野の爆発的な成長は、ハードウェア、ソフトウェア、インターネット企業を今年も後押しするはずだ」と指摘。

 「AIは企業や経済がより少ない労力でより多くのことを行うことを可能にする変革的な技術変化だ。これは利益率と生産性の向上につながる非常にエキサイティングな大変革であり、今後数年間、成長、利益、株価のスーパーサイクルを生み出すだろう。エヌビディアはその中心にいる」といったコメントも聞かれた。

 IT・ハイテク株には高値警戒感を示す声も多く聞かれるが、本日のところは、想定以上に強かったエヌビディア<NVDA>の決算のご祝儀相場といった雰囲気のようだ。

 電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が時間外で大幅安。前日の引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、EBITDAは予想以上の赤字となった。市場は通期のガイダンスを嫌気しているようで、特に生産台数の見通しが5万7000台と予想(約8万台)を大きく下回ったことを嫌気している模様。

 AT&T<T>が時間外で下落。全米の同社ワイヤレス回線に障害が発生しいる。サービス利用者から、木曜日の午前中、電話の発着信に関する問題が広く報告された。サービス追跡サイト「ダウンディテクター』によると、ニューヨーク時間の午前3時30分ごろから複数の通信事業者からの苦情が急増。AT&Tがトップで、その後も報告が増え続けているという。

 工芸品やビンテージ品のeコマースを手掛けるエッツィ<ETSY>が時間外で下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高および商品取扱高(GMS)は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。EBITDAは予想を上回っている。ただ、アナリストは、今年の出遅れを指摘し、目標株価と業績予想を引き下げた。

 本日は引け後にブロック<SQ>の決算が予定されている。

(NY時間09:01)(日本時間23:01)時間外
AT&T<T> 16.70(-0.30 -1.76%)
リビアン<RIVN> 12.44(-2.95 -19.17%)
エッツィ<ETSY> 73.22(-3.91 -5.07%)

アップル<AAPL> 183.40(+1.08 +0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 409.61(+7.43 +1.85%)
アマゾン<AMZN> 172.66(+4.07 +2.41%)
アルファベット<GOOG> 146.60(+2.76 +1.92%)
テスラ<TSLA> 195.93(+1.16 +0.60%)
メタ<META> 479.13(+11.10 +2.37%)
AMD<AMD> 172.60(+8.31 +5.06%)
エヌビディア<NVDA> 753.99(+79.27 +11.75%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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