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【市況】1月の米鉱工業生産は予想外の減少 自動車、機械、金属の生産減を反映 冬の悪天候の影響も

 FRBがこの日発表した1月の米鉱工業生産は予想外の前月比0.1%減となった。予想は0.5%の上昇だった。3カ月ぶりの減少となる。鉱業が2.3%、製造業が0.5%それぞれ減少し、全体を押し下げた。自動車、機械、金属の生産減少を反映。

 自動車については、昨年10月の全米自動車労組(UAW)のストライキが終結して以降、過去2カ月は力強く回復していたが、今回はその反動減が出た。

 一方、冬の悪天候の影響で石油・ガス採掘が減退したことを背景に、鉱業は過去およそ3年で最大の落ち込みとなった。半面、電力・ガスは6.0%増加。悪天候で暖房需要が増え、公益事業の生産量も急増した。

 一方、設備稼働率は前月から0.2%ポイント低下し78.5%となり、予想も下回った。2021年4月以来の低水準。鉱業の稼働率が2.3%ポイント低下し92.2%、製造業も0.5%ポイント下げて76.6%となった。一方、電力・ガスは4.0%ポイント上昇して74.2%となった。

*米鉱工業生産指数(1月)23:15
結果 -0.1%
予想 0.5% 前回 0.0%(0.1%から修正)(前月比)

*設備稼働率
結果 78.5%
予想 78.9% 前回 78.7%(78.6%から修正)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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