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【市況】株価指数先物【寄り前】 過熱感は警戒されるものの、3万8000円を固める動き


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 38100 +330 (+0.87%)
TOPIX先物 2603.5 +15.5 (+0.59%)
シカゴ日経平均先物 38100 +330
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 14日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米シカゴ連銀のグールズビー総裁が外交問題評議会で講演し、「インフレが米金融当局の2%を達成するまで利下げ開始を待つことは支持しない」と述べた。前日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)を受けて早期利下げ観測が後退するなか、エヌビディア<NVDA>などハイテク株の押し目買いに向かわせた。S&P500業種別指数は、運輸、半導体・同製造装置、自動車・同部品が上昇した一方で、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比330円高の3万8100円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万7780円で始まり、寄り付き直後に付けた3万7740円を安値にリバウンドを見せ、ほどなくして節目の3万8000円を回復。買い一巡後は3万7810円~3万8040円辺りで保ち合い、終盤にかけてレンジを上放れ、3万8100円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションでは概ね3万7800円~3万8000円辺りの小幅なレンジでの推移だったが、終盤にかけて強含み3万8000円を上回って終えたため、センチメントを明るくさせそうだ。また、ボリンジャーバンドの+2σ(3万7790円)辺りで底堅さが見られており、+3σ(3万8530円)とのレンジ内での推移が見込まれる。

 そのため、過熱感は警戒されるものの、押し目買い意欲の強さが意識されて3万8000円を固める動きが見込まれる。エヌビディアが買われた流れを受けて、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する展開となろう。また、前日に日経平均株価の重荷となったソフトバンクグループ <9984> [東証P]も、アームホールディングス<ARM>が5%を超す上昇となったことで、押し目買いが入りそうだ。

 日経225先物は+2σが支持線として意識されるなか、3万8000円から3万7750円辺りでは押し目狙いのロング対応となろう。3万8000円辺りで底堅さが見られる局面では、3万8000円から3万8500円のレンジとなる。

 VIX指数は14.38(前日は15.85)に低下した。前日には一時17.94まで急伸する場面も見られており、昨年10月末以来の水準まで上昇した。本日の下落で52週移動平均線が上値抵抗として意識される格好であり、ショートに傾けるポジションは避けたいところだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.59倍に上昇した。一時14.63倍まで切り上げており、昨年6月高値14.69倍を意識したNTロングの流れは継続。ただし、+3σ(14.60倍)水準を捉えてきたことから、過熱を冷ますうえでNTロングを巻き戻す動きが入りやすい水準であることは意識しておきたい。+2σが位置する14.49倍辺りに低下する場面があれば、NTロング組成のタイミングになりそうだ。

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