日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
14日の東京株式市場は主力株中心に幅広く売りが広がり、日経平均は大幅反落となりそうだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく売られる展開となった。この日の取引開始前に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は総合指数で前年比3.1%上昇、コア指数で3.9%上昇といずれも事前の市場コンセンサスを大きく上回る強い内容だった。これを受けて米長期金利が4.3%台まで急上昇し相対的な株式市場の割高感が意識される形で、寄り付きからリスク回避の売りがかさむ展開となった。米株市場の急落を受けて、きょうの東京市場も目先筋の利食い急ぎの流れが強まりそうだ。前日に日経平均は1000円を超える急伸をみせ、一時3万8000円台に乗せる場面もあるなど過熱気味に買われており、足もとでその反動が出やすい面もある。ただ、米長期金利上昇を背景に外国為替市場では急速なドル高・円安が進行しており、これが輸出セクターを中心に株価の下支え材料となって、売り一巡後は下げ渋るケースも考えられる。
13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比524ドル63セント安の3万8272ドル75セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同286.946ポイント安の1万5655.599だった。
日程面では、きょうは12月のユーロ圏鉱工業生産指数、1月の英消費者物価指数(CPI)、インドネシア大統領選・議会選など。中国、台湾、インドネシア、ベトナムの各市場は休場。
出所:
MINKABU PRESS