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【市況】東京株式(大引け)=1066円高、1989年の最高値が視野に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は主力ハイテク株を中心に大きくリスク選好の地合いとなった。日経平均株価は1000円を超える上昇で一時3万8000円台に乗せる場面もあり、1989年の年末につけた史上最高値3万8915円も視野に入りつつある。

 大引けの日経平均株価は前営業日比1066円55銭高の3万7963円97銭と大幅高で3日続伸。プライム市場の売買高概算は21億4573万株、売買代金概算は5兆9628億円。値上がり銘柄数は1274、値下がり銘柄数は353、変わらずは30銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクオン一色といってよい展開で、日経平均は朝方高く始まった後、先物を絡め一貫して上げ幅を広げた。前日の欧州株市場でドイツやフランスの主要株価指数が史上最高値を更新したほか、米国株市場でもNYダウが最高値を更新するなど世界株高の流れが形成されており、相対的に出遅れる東京市場にも海外投資家とみられる大口買いが流入した。特に半導体関連など日経平均寄与度の高い値がさ株が買われ、全体指数を押し上げる格好となった。外国為替市場で1ドル=149円台半ばの推移と足もとでやや円安方向に振れたことも輸出セクターに追い風となったようだ。プライム上場銘柄の77%が上昇する買い気の強い地合いだった。全体売買代金も6兆円近くに達し大活況相場の様相を呈した。

 個別では、3200億円を超える売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大幅高に買われ、売買代金2位のレーザーテック<6920>も堅調、第3位の東京エレクトロン<8035>が急騰した。アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>なども物色人気。トヨタ自動車<7203>が上値を追い、ソニーグループ<6758>、ソシオネクスト<6526>も活況高。リクルートホールディングス<6098>も高い。レイズネクスト<6379>、東京計器<7721>、川田テクノロジーズ<3443>、ローランド ディー.ジー.<6789>、三櫻工業<6584>などストップ高銘柄も相次いだ。

 半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ディスコ<6146>がやや利益確定売りに押される展開となり、マツダ<7261>、神戸製鋼所<5406>も下落、ゼンショーホールディングス<7550>の下げが目立った。ワールドホールディングス<2429>が急落、ダイレクトマーケティングミックス<7354>、アトラエ<6194>、オープンドア<3926>はいずれもストップ安。日揮ホールディングス<1963>も一時値幅制限いっぱいに売られた。

出所:MINKABU PRESS

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