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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):HENNGE、東京計器、川田テク

HENNGE <日足> 「株探」多機能チャートより
■HENNGE <4475>  1,463円  +300 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 HENNGE<4475>は急伸。前週末9日の取引終了後に23年10~12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比23.8%増の19億1500万円、営業利益が同4.1倍の3億8500万円と好調だったことから、これを好感した買いを集めている。主力のクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One(ヘンゲワン)」が引き続き伸びた。通期の増収増益見通しに変更はない。

■東京計器 <7721>  2,279円  +400 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 東京計器<7721>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2279円に買われた。前週末9日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益予想を18億6000万円から22億7000万円(前期比34.6%増)に引き上げており、これを評価した買いが集まったようだ。船舶港湾機器事業での売り上げの増加と円安による原価率の改善が利益を押し上げる。一方、油空圧機器事業では自動車関連の設備投資が低調に推移。中国市場における産業機械の需要停滞が続いたとあって、今期の売上高予想は3億円減額して467億円(同5.4%増)に見直した。4~12月期の売上高は前年同期比4.4%増の307億400万円、経常損益は3億4600万円の黒字(前年同期は2億8100万円の赤字)となった。また、同社は防衛事業の新工場棟を那須工場内に建設すると発表。建設費は約15億円で今年12月の完成を目指す。

■川田テクノロジーズ <3443>  8,940円  +1,500 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 川田テクノロジーズ<3443>がストップ高。同社は鉄骨・鋼橋、PC(プレストレスト・コンクリート)土木などで強みを持つ一方、ソフトウェア開発・販売でも高い実績のある異色企業。足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、前週末9日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の64億円から74億円(前期比47%増)に大幅増額した。橋梁事業における大型工事の設計変更が獲得できたことや、土木・建築部門で工事採算の改善が寄与している。また、3月末現在の株主を対象に1株を3株にする株式分割を実施することも併せて発表したことで、これが株価を強く刺激する形となった。

■santec <6777>  4,500円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 santec Holdings<6777>がストップ高。前週末9日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の経常利益予想を38億円から49億円(前期比15.4%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益でかつ前期に続き過去最高益を更新する見通しを示しており、評価を集めたようだ。今期の売上高予想は165億円から180億円(同18.1%増)に見直した。円安効果に加え、通信用の光測定器やランサムウェア対策のソフトウェアの販売が好調に推移しており、業績予想に反映した。4~12月期の売上高は前年同期比13.1%増の119億7400万円、経常利益は同21.8%増の34億800万円だった。

■ロランドDG <6789>  4,570円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位
 ローランド ディー.ジー.<6789>がストップ高。前週末9日の取引終了後、MBOの一環としてXYZ(東京都港区)がロランドDGに対してTOBを実施すると発表。TOB価格を1株5035円としており、これにサヤ寄せする格好となった。XYZは、米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズが運営管理を行うファンドがその発行済み株式のすべてを所有している。買い付け予定数は1231万9393株(下限815万1100株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月13日から3月27日まで。TOB成立後にロランドDGは上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は9日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定している。

■三櫻工業 <6584>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位
 三櫻工業<6584>がストップ高。独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブで高シェアを有し、海外売上高比率が約8割とグローバル展開で強みを発揮している。前週末9日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の52億円から80億円(前期比6.1倍)に大幅増額し、ポジティブサプライズとなった。製品値上げ効果やコストコントロールの効果が発現し、会社側の想定以上に利益が押し上げられた。なお、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画に1円50銭増額となる26円50銭(前期実績は25円)とすることも発表。配当利回りは前営業日終値換算で3%近くに達し、これも株高を助長した。

■宮地エンジ <3431>  4,055円  +560 円 (+16.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 宮地エンジニアリンググループ<3431>が続騰して4000円台に乗せ、昨年来高値を更新した。前週末9日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表。期末配当予想を20円増額して95円に見直した。これを好感した買いがショートカバーを誘発する形となり、株高に弾みをつけたようだ。株式分割考慮後で年間配当予想は記念配当10円を含めて180円(前期は70円)となる。今期の業績予想は最終利益予想のみ2億円増額し38億円(前期比23.5%増)に修正した。非支配株主に帰属する当期純利益が減少し、親会社株主に帰属する当期純利益が計画を上回る見込みとなった。

■日本カーボン <5302>  5,130円  +690 円 (+15.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 9日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は1%増益へ」が好感された。
 日本カーボン <5302> [東証P] が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期の連結経常利益は前の期比41.1%増の71.1億円に拡大し、従来予想の57億円を上回って着地。24年12月期も前期比1.2%増の72億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒日本カーボンの詳しい業績推移表を見る

■フォーラムE <7088>  924円  +123 円 (+15.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率10位
 フォーラムエンジニアリング<7088>が急伸し上場来高値を更新。前週末9日取引終了後に発表した23年4~12月期連結決算は売上高が234億9200万円、営業利益が24億2200万円だった。営業利益の通期計画(27億1000万円)に対する進捗率が約89%と高いことから、これが好感された。主要顧客である大手製造業の景況感が回復基調となるなか、主力のエンジニア派遣サービスへの需要がコロナ禍以前同様の高い水準に回復した。なお、今期から連結決算に移行したため前年同期との比較はない。

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