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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、米株高や円安で一時3万7000円台 (2月9日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  36915.44
高値  37287.26(09:44)
安値  36807.03(09:01)
大引け 36897.42(前日比 +34.14 、 +0.09% )

売買高  21億4004万株 (東証プライム概算)
売買代金  5兆5733億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は34円高と小幅続伸、一時400円超高も伸び悩む
 2.前日のNYダウは48ドル高と3日続伸し最高値を更新する
 3.日経平均は一時34年ぶりの3万7000円台に値を上げる
 4.SBGが連日の大幅高、東エレクやスクリン、ルネサスも高い
 5.日産自は決算内容が市場予想を下回ったことが嫌気され大幅安

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比48ドル高と3日続伸した。決算を発表したウォルトディズニー<DIS>が急騰し指数を押し上げた。

 東京市場では、日経平均株価は小幅続伸。米株高や円安を背景に、一時34年ぶりとなる3万7000円台に乗せる場面があったが、引けにかけて伸び悩んだ。

 前日の米株式市場では、NYダウが3日続伸し最高値を更新した。また、為替相場は1ドル=149円台へ円安が進行した。この流れを受け、東京市場では日経平均は値を上げてスタート。半導体関連株を含むハイテク株が買われ、一時、上昇幅は400円を超え1990年2月以来となる3万7000円台に乗せた。特に、ソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸し、日経平均の上昇に寄与した。今日はオプションと先物の特別清算指数(SQ)算出日で、出来高も膨らんだ。ただ、東京市場は明日から3連休となることもあり、買い一巡後はポジション調整の売りに押される展開となり、後場に入り上昇幅は縮小し、結局3万7000円を割り込んで取引を終えた。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やルネサスエレクトロニクス<6723>、SCREENホールディングス<7735>が高く、任天堂<7974>やニトリホールディングス<9843>、三菱商事<8058>が値を上げた。ENEOSホールディングス<5020>や川崎重工業<7012>、日立製作所<6501>、武田薬品工業<4502>、オリエンタルランド<4661>はしっかり。
 半面、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>が安く、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>が値を下げた。ファーストリテイリング<9983>や富士フイルムホールディングス<4901>が下落した。決算内容が市場予想を下回った日産自動車<7201>が大幅安となり、ホンダ<7267>やトヨタ自動車<7203>、スズキ<7269>といった自動車株が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、ニトリHD <9843>、フジクラ <5803>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約194円。うち128円はSBG1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ネクソン <3659>、富士フイルム <4901>、レーザーテク <6920>、キッコマン <2801>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約102円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)金属製品、(4)小売業、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)繊維製品、(3)電気・ガス業、(4)建設業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△東亜建 <1885> [東証P]
 24年3月期業績及び配当予想の上方修正と株式分割を好感。
△UT <2146> [東証P]
 10-12月期(3Q)経常は黒字浮上。
△サイオス <3744> [東証S]
 24年12月期営業黒字転換見込みで配当上乗せへ。
△IGS <4265> [東証G]
 「三井住友信託銀行と業務提携」との報道。
△アルファ <4719> [東証P]
 第3四半期営業益9%増で期末配当を30円増額。
△フジクラ <5803> [東証P]
 24年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△ウェルビー <6556> [東証P]
 MBO発表でTOB価格1089円にサヤ寄せ。
△ハピネット <7552> [東証P]
 24年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△永大産業 <7822> [東証S]
 24年3月期営業予想を上方修正。
△フジシール <7864> [東証P]
 24年3月期業績予想と期末配当計画を上方修正。

▼応用技術 <4356> [東証S]
 今期経常は13%減益へ。
▼リログループ <8876> [東証P]
 4-12月期(3Q累計)最終が28%減益で着地・10-12月期も15%減益。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)フジクラ <5803>、(2)UT <2146>、(3)東亜建 <1885>、(4)ウェルビー <6556>、(5)ハピネット <7552>、(6)ミズノ <8022>、(7)博報堂DY <2433>、(8)フジシール <7864>、(9)アルファ <4719>、(10)ダイフク <6383>。
 値下がり率上位10傑は(1)リログループ <8876>、(2)富士製薬 <4554>、(3)ダイワボウ <3107>、(4)BEENOS <3328>、(5)KLab <3656>、(6)Ubicom <3937>、(7)ネクソン <3659>、(8)日産自 <7201>、(9)セガサミー <6460>、(10)日本通信 <9424>。

【大引け】

 日経平均は前日比34.14円(0.09%)高の3万6897.42円。TOPIXは前日比4.75(0.19%)安の2557.88。出来高は概算で21億4004万株。東証プライムの値上がり銘柄数は565、値下がり銘柄数は1048となった。東証グロース250指数は709.52ポイント(0.56ポイント高)。

[2024年2月9日]


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