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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ユシロ、大阪チタ、任天堂 (6日大引け後 発表分)

ユシロ <日足> 「株探」多機能チャートより

 2月6日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ユシロ <5013> [東証S]  ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の36.8億円→47.7億円に29.6%上方修正。増益率が2.6倍→3.3倍に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年8月に続き、2回目。北米を中心に業績が想定より回復していることに加え、為替の円安効果も利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の55円→70円(前期は20円)に増額修正した。

 ニップン <2001> [東証P]  ★今期最終を69%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の145億円→245億円に69.0%上方修正。増益率が41.3%増→2.4倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。値上げ効果や冷凍食品類の販売伸長、中食事業の堅調な推移、生産性向上などで利益が改善する。投資有価証券の一部売却に伴い、売却益約130億円が発生することも最終利益を大きく押し上げる。

 共和レザー <3553> [東証S]  ★今期経常を28%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→25億円に28.2%上方修正。増益率が3.3倍→4.2倍に拡大する見通しとなった。回復を見込んでいた自動車メーカーからの受注が想定以上に増加することが寄与。円安進行や原価改善の効果も上振れに貢献する。

 フレクト <4414> [東証G]  ★今期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.4億円→6.6億円に20.8%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。旺盛なDX支援の引き合いを背景に、クラウドインテグレーションサービスの業績が好調に推移していることが要因。

 ツムラ <4540> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の186億円→224億円に20.4%上方修正。減益率が20.7%減→4.5%減に縮小する見通しとなった。国内加工費や販管費などが計画を下回ることが要因。円安進行に伴うプラス影響も上振れに貢献する。

 大阪チタ <5726> [東証P]  ★今期経常を12%上方修正、配当も10円増額
 ◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.5倍の66.9億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の74億円→83億円に12.2%上方修正。増益率が56.7%増→75.7%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。第3四半期までの為替相場が円安基調で推移したことなどを織り込んだ。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の40円→50円(前期は35円)に増額修正した。

 トーアミ <5973> [東証S]  ★今期経常を42%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の1億9000万円の黒字→2億7000万円の黒字(前期は9500万円の赤字)に42.1%上方修正。原材料価格が高止まりの状況にあるものの、販売価格水準を維持し、スプレッドの確保に努めたことに加え、土木・建築工事事業が好調に推移していることなどを織り込んだ。

 シグマクシス <6088> [東証P]  ★今期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の38.5億円→42億円に9.1%上方修正。増益率が17.9%増→28.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。基幹システムのSaaS化支援やDX推進支援などのプロジェクトの受注が好調に推移しているうえ、単価上昇も収益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→27円(前期は16円)に増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の1.36%にあたる60万株または6億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 椿本チ <6371> [東証P]  ★今期経常を9%上方修正、配当も30円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の192億円→209億円に8.9%上方修正。減益率が8.4%減→0.3%減に縮小する見通しとなった。為替が想定より円安で推移していることに加え、第3四半期までの実績なども加味し、業績予想を引き上げた。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の130円→160円(前期は130円)に増額修正した。

 グローリー <6457> [東証P]  ★今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額
 ◆24年3月期の連結経常を従来予想の410億円の黒字→460億円の黒字(前期は27.2億円の赤字)に12.2%上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。新紙幣発行に伴う貨幣処理機の更新や改造作業が増加することに加え、為替の円安効果も利益を押し上げる。
  併せて、年間配当を従来計画の80円→100円(前期は68円)に増額修正した。

 戸上電 <6643> [東証S]  ★今期経常を23%上方修正、配当も15円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の21.5億円→26.5億円に23.3%上方修正。増益率が2.0%増→25.7%増に拡大する見通しとなった。安全・品質・コスト・納期の最適化や販売価格の適正化に取り組んだことで売上高、利益ともに上振れする。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の85円→100円(前期は85円)に増額修正した。

 GSユアサ <6674> [東証P]  ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→380億円に18.8%上方修正。増益率が32.2%増→56.9%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。コスト上昇分に対する販売価格是正や経費削減を進めたことに加え、社会インフラ分野における蓄電用リチウムイオン電池の需要の高まりもプラスに働く。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

 横河電 <6841> [東証P]  ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額
 ◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の610億円に急拡大して着地。部品調達環境の改善や値上げ効果、大型案件を売上計上したことに加え、為替の円安進行も追い風となった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の640億円→710億円に10.9%上方修正。増益率が31.7%増→46.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→40円(前期は34円)に増額修正した。

 極東開発 <7226> [東証P]  ★今期経常を37%上方修正、配当も21円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→48億円に37.1%上方修正。増益率が2.9倍→4.0倍に拡大する見通しとなった。トラックシャシーの供給遅延解消や価格改定効果を背景に、主力の特装車事業の収益が想定より伸びることが寄与。生産性向上やストックビジネスの強化で環境事業とパーキング等事業の利益が上向くことも上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の58円→79円(前期は54円)に大幅増額修正した。

 万世電機 <7565> [東証S]  ★今期経常を一転14%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→13億円に30.0%上方修正。従来の12.2%減益予想から一転して14.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。足もとで設備投資が堅調に推移したことや受注済み案件の出荷が進んだことを反映した。

 任天堂 <7974> [東証P]  ★今期経常を一転3%増益に上方修正、配当も8円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の6000億円→6200億円に3.3%上方修正。従来の0.2%減益予想から一転して3.1%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。足もとの好調な状況を踏まえ、「ニンテンドースイッチ」本体の販売計画を前回予想の1500万台→1550万台へ、スイッチ用ソフトの販売数量は1億8500万本→1億9000万本へそれぞれ引き上げた。円安効果も利益を押し上げる。
  併せて、年間配当を従来計画の181円→189円に増額修正した。

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