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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより

■オムロン <6645>  5,547円 (-1,000円、-15.3%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。オムロン <6645> [東証P]がストップ安。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を8500億円から8100億円(前期比7.5%減)へ、営業利益を450億円から240億円(同76.2%減)へ、純利益を180億円から15億円(同98.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。設備投資重要が低迷し、第3四半期時点で制御機器事業・電子部品事業が低調に推移していることに加えて、第4四半期もこうした状況が継続するとみられることを織り込んだ。更に、第3四半期時点で売上総利益率の低下要因だった事業構成比の変動影響や制御機器事業の売上高減少に伴う付加価値率低下が第4四半期も継続する見込みであることも響くとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)決算は、売上高6079億8500万円(前年同期比4.7%減)、営業利益265億7200万円(同63.5%減)、純利益78億4900万円(同84.5%減)だった。

■冶金工 <5480>  4,225円 (-445円、-9.5%)

 東証プライムの下落率3位。日本冶金工業 <5480> [東証P]が3日続急落。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1770億円(前期比11.2%減)へ、営業利益を210億円から185億円(同36.8%減)へ、純利益を130億円から115億円(同41.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。主要原料であるニッケルの価格相場下落に伴う在庫評価損や、ニッケルの先安感などによる高機能材物件の一部先送りの影響などから第3四半期時点の収益状況が悪化していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)決算は、売上高1377億8700万円(前年同期比8.2%減)、営業利益159億500万円(同31.1%減)、純利益108億1200万円(同30.5%減)だった。

■ヤマトHD <9064>  2,440.5円 (-191.5円、-7.3%)

 東証プライムの下落率5位。ヤマトホールディングス <9064> [東証P]が3日ぶり急反落。5日の取引終了後に24年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を1兆7850億円から1兆7650億円(前期比2.0%減)へ、営業利益を650億円から400億円(同33.4%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。宅配便収入が想定を下回って推移していることに加え、国際輸送の減少傾向が継続していることが要因。委託費を中心とした下払経費の単価上昇も響く。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は売上高が1兆3668億円(前年同期比2.1%減)、営業利益が503億6200万円(同24.2%減)だった。あわせて、27年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高2兆~2兆4000億円、営業利益1200億~1600億円を目指す。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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