【市況】株価指数先物【寄り前】 メタとアマゾンの決算評価でロング優勢
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 36110 +190 (+0.52%)
TOPIX先物 2539.0 +8.5 (+0.33%)
シカゴ日経平均先物 36120 +200
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。週間の米新規失業保険申請件数は前週比9000件増の22万4000件となり、2カ月ぶりの高水準となった。2023年10-12月の米労働生産性指数が市場予想を上回る伸びとなったほか、1月のISM製造業総合景況指数は、1年3カ月ぶりの高水準となった。指標発表を受けて米長期金利が低下したことが材料視された。S&P500業種別指数は、小売、食品・飲料・タバコ、食品・生活必需品小売が上昇した一方で、銀行、保険、エネルギーが下落した。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比200円高の3万6120円だった。日経225先物(3月限)は日中比40円安の3万5880円で始まり、その後ほどなくしてプラスに転じると、中盤にかけて3万6130円まで買われた。米国市場の取引開始後は3万5920円~3万6100円辺りでの推移となるなか、一時レンジを下放れ3万5710円まで売られる場面も見られた。ただし、売り一巡後は終盤にかけてショートカバーの動きが強まり、3万6150円まで上げ幅を広げ、3万6110円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開になりそうだ。ボリンジャーバンドの+1σに上値を抑えられる形状が続いており、米雇用統計の発表を控えていることもあって、大きなトレンドは出にくいだろう。ただし、保ち合いレンジでの推移を継続しているため、下値の堅さは意識されやすいと考えられる。また、足もとの米経済指標の結果からは雇用統計に対する警戒感はそれほど強まらず、ショートは仕掛けづらい。
そのため、引き続き3万6000円辺りでの推移となりやすく、オプション権利行使価格の3万5750円から3万6250円のレンジを想定する。3万6000円を下回る場面があれば、その後のリバウンドを狙ったロングで対応したいところである。
また、米国市場の取引終了後に決算を発表したメタ・プラットフォームズ<META>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が時間外取引で買われている。アップル<AAPL>は弱い値動きで推移しているが、足もとで調整が続いていたこともあり、想定内といったところだろう。一方で、メタとアマゾンのプラスインパクトが、指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になりそうだ。
VIX指数は13.88(前日は14.35)に低下した。75日移動平均線(14.30)に上値を抑えられる格好で終えている。25日線を支持線、75日線を抵抗線としたトレンドを形成しているが、両線の乖離が縮小しているため、煮詰まり感が意識されている。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.19倍に低下した。一時14.23倍まで上昇する場面も見られ、14.20倍で推移する25日線を上回ったものの、キープできなかった。大型テック株の決算を受けて指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが意識されやすく、25日線辺りからのリバウンドを狙ったNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。
株探ニュース