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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

あおぞら銀 <日足> 「株探」多機能チャートより

■あおぞら銀 <8304>  2,557円 (-700円、-21.5%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。あおぞら銀行 <8304> [東証P]がストップ安。同社は1日午前9時ごろ、24年3月期連結業績予想について最終損益を240億円の黒字から一転280億円の赤字(前期87億1900万円の黒字)に下方修正すると発表。あわせて、第3四半期末と期末の配当予想を無配にするとし、これらを嫌気した売りが膨らんだ。米国オフィス向け不動産ノンリコースローンへの追加引き当てや、有価証券ポートフォリオの再構築に伴う損失計上が響く。今期の年間配当額は既に実施済みの第1・第2四半期末の各38円、計76円(前期154円)となる見込み。同時に発表した第3四半期累計決算は経常収益が1932億5400万円(前年同期比52.9%増)、最終損益が147億500万円の赤字(前年同期157億1100万円の黒字)だった。

■エンプラス <6961>  9,860円 (-2,300円、-18.9%)

 東証プライムの下落率2位。エンプラス <6961> [東証P]が続急落。1月31日取引終了後に4-12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比13.4%減の279億5400万円、営業利益が同49.7%減の35億5400万円で着地しており、これを嫌気した売りが出たようだ。世界経済の減速や半導体需要の低迷が逆風となった。各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットが落ち込んだほか、遺伝子検査用製品が低調だった。なお、通期の減収減益見通しに変更はない。

■住友ファーマ <4506>  354円 (-80円、-18.4%) ストップ安

 東証プライムの下落率3位。住友ファーマ <4506> [東証P]がストップ安。1998年の安値(388円)を下回り、82年以来およそ42年ぶりの安値圏に沈んだ。1月31日取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を3620億円から3170億円(前期比42.9%減)へ、最終損益を800億円の赤字から1410億円の赤字(前期745億1200万円の赤字)へ下方修正すると発表しており、これが嫌気された。北米セグメントで基幹3製品(オルゴビクス、マイフェンブリー、ジェムテサ)や非定型抗精神病薬「ラツーダ」が下振れするほか、北米グループ会社の再編に伴う事業構造改善費用が想定を上回る見込み。想定為替レートの見直しにより為替差益が増加する一方、販管費や研究開発費も増える。

■エムスリー <2413>  2,057円 (-297.5円、-12.6%)

 東証プライムの下落率5位。エムスリー <2413> [東証P]が続急落。同社は1月31日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比6.8%減の366億円に減り、通期計画の500億円に対する進捗率は73.2%にとどまり、5年平均の78.0%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■SBテク <4726>  2,270円 (-230円、-9.2%)

 東証プライムの下落率7位。SBテクノロジー <4726> [東証P]が続急落。同社は1月31日大引け後に決算を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.0%減の34.5億円となったことで嫌気されたようだ。同時に、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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