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【市況】ローン金利低下と好調な経済が米住宅市場の舞台を整える

 FRBが市場の3月利下げ期待を否定したにもかかわらず、米住宅ローン金利は低下している。パウエルFRB議長が前日の会見で、3月利下げ期待に冷水を浴びせたとはいえ、一部の投資家は5月利下げに期待を寄せている状況。

 政府系住宅金融のフレディマックがこの日発表した30年物固定住宅ローン金利は2月1日現在の平均で6.63%と先週の6.69%から低下した。15年物も5.94%と、先週の5.96%から低下。

 フレディマックの住宅ローン金利に関する週次報告は、借り手が住宅ローンを申請する際にフレディマックに提出される、全米の金融業者から寄せられた数千件の申請書に基づいている。

 これについてフレディマックのチーフ・エコノミスト、カーター氏は「堅調な経済、力強い人口動態、そして住宅ローン金利低下が相まって、住宅市場はより堅調に推移している」と述べた。また、金利はいまのところ6%台後半で推移しているが、「インフレの継続的な減速により、金利はさらに低下が予想される」とも付け加えている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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