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【特集】APAMAN Research Memo(5):キャッシュ・フローの改善によりネット有利子負債の削減が進む

APAMAN <日足> 「株探」多機能チャートより

■APAMAN<8889>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2023年9月期末の資産合計は、前期末比601百万円減少の34,944百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では未収入金が344百万円減少した一方で、現金及び預金が601百万円、商品が257百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が370百万円、無形固定資産が243百万円、投資その他の資産が293百万円それぞれ減少した。無形固定資産は、「次世代AOS」等の開発によりソフトウェアや無形リース資産が増加した一方で、のれんが760百万円減少した。

負債合計は前期末比853百万円減少の30,376百万円となった。未払法人税等が434百万円、買掛金が277百万円、長期リース債務が227百万円それぞれ増加した一方で、有利子負債が1,518百万円減少した。純資産は同251百万円増加の4,567百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益573百万円の計上と配当金支出357百万円が主な増減要因となった。

経営指標を見ると、財務の安全性を示す自己資本比率が前期末比0.9ポイント上昇の12.4%となったほか、有利子負債の削減が進み、ネット有利子負債(有利子負債-現預金)も同2,120百万円減の8,305百万円と減少傾向が続いており、財務体質の改善が着実に進んでいるものと評価される。2021年9月期以降、営業キャッシュ・フローの拡大が続いており、投資キャッシュ・フローを差し引いたフリーキャッシュ・フローも3期連続でプラスとなるなど、キャッシュ・フロー経営に注力してきたことが財務体質の改善につながっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

 提供:フィスコ

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