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【市況】株価指数先物【寄り前】 値がさハイテク株が日経平均型をけん引


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 36070 +480 (+1.34%)
TOPIX先物 2527.5 +25.5 (+1.01%) 
シカゴ日経平均先物 36070 +480
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が発表した10-12月期決算が市場予想を上回り、9%を超える上昇となった。エヌビディア<NVDA>が最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が2021年11月以来の高値を更新するなど、半導体株に買いが広がった。また、アップル<AAPL>は、「iPhone」の買い替え需要拡大などを理由にBofA証券が投資判断を引き上げたことを材料に買われており、センチメントを明るくさせた。S&P500業種別指数は、テクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置、運輸が上昇した一方で、自動車・同部品、公益事業、家庭用品・パーソナル用品が下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比480円高の3万6070円だった。日経225先物(3月限)は日中比10円安の3万5580円で始まり、直後に付けた3万5530円を安値にリバウンド基調が強まり、米国市場の取引開始後には3万5720円~3万5940円辺りでの保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを上放れており、3万6070円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうだ。米新規失業保険申請件数は予想外に減少しており、米長期金利の上昇で米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退しつつある。ただし、TSMCの大幅上昇を受けて半導体株に買いが広がるなか、東京市場においても、アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する格好になろう。

 日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+2σ(3万6240円)に接近してきており、同水準では戻り待ち狙いのショートも入りやすいと考えられる。そのため、オプション権利行使価格の3万6000円を中心に、上下の権利行使価格である3万5750円から3万6250円辺りでのレンジ推移が意識されやすいと考えられる。

 日中は中国で取引されている日本の上場投資信託(ETF)の動向が短期筋の仕掛け的な売買につながりやすいだろう。過熱を警告し連日で一時売買を停止していることもあり、引き続き商いが膨らむ状況が続くようだと、日経225先物は17日に付けた3万6240円突破を狙ったロングが強まることも想定しておきたい。その場合にはオプション権利行使価格の3万6000円から3万6500円とのレンジを想定する。

 VIX指数は14.13(前日は14.79)に低下した。前日には75日移動平均線突破から、200日線を捉えてきた。両線に上値を抑えられる格好から低下を見せており、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍に上昇した。一時14.16倍に低下する場面も見られたが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われるなか、14.26倍まで切り上がる場面も見られた。14.20倍を挟んだ保ち合いが続くなか、米ハイテク株の上昇の流れを受けて、昨年12月20日に付けた14.34倍辺りを意識したNTロングの流れとみておきたい。

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