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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ロート、Uアローズ、竹内製作所

ロート <日足> 「株探」多機能チャートより
■ロート製薬 <4527>  3,009円  +38 円 (+1.3%)  本日終値
 ロート製薬<4527>は3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」と目標株価4400円を継続した。第2四半期(23年4~9月)の連結営業利益は前年同期比28.9%増の209億6600万円と上期として過去最高を更新。国内では、肌ラボ、メラノCC、サプリメントのロートV5といった主力製品が好調を持続。マスク着用習慣で伸び悩んでいたリップクリームも回復傾向を強めた。海外も大幅な増収増益となった。会社側は24年3月期の同利益を370億円から385億円(前期比13.4%増)に今期2度目の見直しを行ったが、同証券では402億円への一段の増額修正を予想。25年3月期の同利益は445億円と連続最高益を見込んでいる。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,887円  +22 円 (+1.2%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は3日ぶりに反発。午前11時ごろ、次世代向け新規ウィメンズブランド「ATTISESSION(アティセッション)」を今春ローンチすると発表しており、好材料視された。「ATTISESSION」は、可憐さと自立心のある現代女性のためのワードローブをコンセプトに、シチュエーションにあわせてワードローブの仲間入りをする「とっておきの一着」を展開する。昨年5月に発表した中期経営計画の一つである「次世代顧客層へのリーチ」を目的としており、新規ブランド開発によるアパレル領域の拡大を行い、新規顧客の獲得や業容拡大に向けた取り組みを推進するとしている。

■竹内製作所 <6432>  4,590円  +50 円 (+1.1%)  本日終値
 竹内製作所<6432>は反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」と目標株価6100円を継続した。第3四半期累計(23年3~11月)の連結業績は売上高が1588億3100万円(前年同期比19.5%増)、営業利益が256億2100万円(同83.6%増)と大幅な増収増益だった。主要市場である欧米における生活インフラ工事が概ね好調で製品販売が好調に推移したほか、値上げ効果や円安が追い風となった。同証券では24年2月期の同利益は会社予想の331億円(前期比56.0%増)に対して333億円への増額修正を見込んでいる。25年2月期は日米新工場のフル稼働により需要に応える体制が整うこともあり、同利益は356億円と連続最高益更新を予想している。配当利回りは3%半ばと魅力的な水準で期末一括配当銘柄であることも評価している。

■大日本印刷 <7912>  4,273円  +13 円 (+0.3%)  本日終値
 大日本印刷<7912>は続伸。この日、子会社DNPフォトイメージングジャパン(PIJ)が、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」とオフィシャル・パートナーシップ契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携により、複数のアトラクションで“笑顔になる瞬間・ここだけの感動をカタチにするフォト関連サービス”を提供する。また、今月1日にはUSJ内にあるフォトサービス施設でフォト関連サービスの提供を開始した。

■新日本科学 <2395>  1,721円  -239 円 (-12.2%) 一時ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率2位
 新日本科学<2395>が急落した。18日、米国子会社のSatsuma Pharmaceuticalsが米食品医薬品局(FDA)から急性期偏頭痛治療薬「STS101」の新薬承認申請に対する審査完了報告通知を受け取ったと発表。FDAからは安全性を含む臨床試験に関連した懸念は表明されず、追加の臨床試験も求められなかったが、製剤関連について追加の指摘事項があったという。Satsuma社はFDAとの協議のうえ、新薬承認の再申請を検討する方針。発表を受け、早期の新薬実用化を期待していた投資家による失望売りが膨らんだようだ。

■野村マイクロ <6254>  13,340円  -1,200 円 (-8.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 野村マイクロ・サイエンス<6254>が大幅に3日続落した。朝鮮日報の日本語版が17日、韓国が超純水の国産化に成功し、早ければ今年8月にも韓国の半導体工場で初めて使われることとなると報じた。野村マイクロは韓国のサムスン電子を主要顧客としてきた経緯があり、今後の販売への影響を懸念した売りが続いているようだ。記事によると、SKシルトロン第2工場で8月初めに超純水のテストを終え、本格的なウエハー生産に利用する計画としている。

■スタジオアリス <2305>  2,075円  -55 円 (-2.6%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>が3日続落した。17日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想の下方修正を発表した。最終利益の見通しは23億5000万円から10億円(前期比55.7%減)に引き下げた。増益予想から一転、減益を見込む形となり、嫌気されたようだ。今期の売上高は400億円から363億4000万円(同5.8%減)に予想を修正した。リピート顧客の七五三にあわせた撮影の減少などを背景に撮影件数が伸び悩んだ。同時に開示した23年12月の月次売上高は前年同月比3.8%減の32億3200万円だった。前年同月を下回るのは5カ月連続となる。

■ショーケース <3909>  378円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 ショーケース<3909>がストップ高。17日の取引終了後、AIチャットボットサービス「おもてなしSuite CX」が、ジェーシービー(東京都港区)の全社向けポータルサイトに採用されたと発表したことが好感された。ユーザーの疑問を迅速に解決・問い合わせの傾向を定量分析できる環境を提供することで、「社内問い合わせの工数削減」を目指すジェーシービーのニーズに応えるとしている。

■VALUENEX <4422>  976円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 VALUENEX<4422>がストップ高。17日の取引終了後、異種データ融合マップ解析・大規模データ分類マップ解析を可能にする「VALUENEX Radar Fusion」β版をリリースすると発表しており、好材料視された。「VALUENEX Radar Fusion」β版は、これまでコンサルティングサービスのみで提供していたアルゴリズムを、ユーザー自身で利用できるようにプロトタイプを実装したもの。また、リリースに備えてテスターを募集するとしている。

■日本コンクリート工業 <5269>  477円  +47 円 (+10.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 日本コンクリート工業<5269>が急速人気化。前日の後場取引時間中に24年3月期上期(23年4~9月)の決算を発表、営業利益は前年同期比32倍となる12億7300万円と大幅な伸びを達成した。前週11日に上期及び通期業績予想の上方修正を発表しており、決算内容については織り込み済みで上げ幅は限られたが、きょうは改めて上値を見込んだ買いが流入した。PBRは依然として0.6倍台と低く、東証の低PBR改善要請を背景に株高に向けた施策が期待されるほか、復興関連株としての側面を持つことで物色対象として注目度が高まっている。

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