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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):LAホールデ、アドテスト、トヨタ

LAホールデ <日足> 「株探」多機能チャートより
■LAホールディングス <2986>  5,070円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 LAホールディングス<2986>が後場に急伸。18日、中期経営計画の上方修正を発表しており、好感されたようだ。最終年度となる25年12月期の売上高目標を400億円から510億円(23年12月期見通しは300億円)、営業利益目標を64億円から82億円(同55億円)に引き上げた。25年12月期は新築不動産販売部門で大型開発案件の完成・販売を予定。再生不動産販売事業でも売上高100億円超を見込む。ヘルスケア施設投資に注力する不動産賃貸事業や子会社による沖縄エリアでの事業の更なる拡大、M&Aの積極的な推進などを通じ、売上高と利益の大幅な伸長を想定し、計画に反映させた。

■日本システム技術 <4323>  3,315円  +130 円 (+4.1%)  本日終値
 日本システム技術<4323>は3日ぶりに急反発し、高値を更新した。17日の取引終了後、糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)と実施する共同研究成果の一部が医学誌に掲載されたと発表。これを手掛かり視した買いが株価を支援したようだ。掲載されたのは「片頭痛と、片頭痛医薬品および薬物乱用頭痛の関連性」に関する共同研究成果の一部。「日本の成人頭痛患者に対する処方パターンの検討」について国際頭痛学会学術雑誌Cephalalgiaに、「日本における6~17歳の頭痛患者に対する処方パターンの検討」については医学雑誌Lifeに掲載された。日シス技術のメディカルビックデータ「REZULT」を活用した。成人と小児ともに、頭痛患者に対して過剰処方が行われている可能性が示唆されたという。

■アドバンテスト <6857>  5,351円  +189 円 (+3.7%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が続伸で一時247円高の5409円まで上値を伸ばし、前日に上ヒゲでつけた戻り高値に肉薄したほか、前日わずかにマイナス圏で引けたディスコ<6146>も大幅高に買われた。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を嫌気してエヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>など半導体関連株が総じて安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落したが、きょうの東京市場では半導体セクターの主力銘柄に根強い買いが入っている。きょうはTSMC<TSM>の10~12月決算発表を控え、この内容に注目度が高いが、半導体市況の底入れ観測が強まるなか、市場ではTSMCの1~3月期の業績見通しに関心が集まっている。「実需の先回り買いは入れにくい面もあるが、空売り筋は少なくともリスク回避でショートポジションを低めたい(買い戻したい)という思考パターンになりやすい」(中堅証券ストラテジスト)という。

■ハニーズHD <2792>  1,642円  +42 円 (+2.6%)  本日終値
 ハニーズホールディングス<2792>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「再び成長軌道を鮮明にしている」と報じられたことが好材料視された。記事では、中国市場からの撤退などにより一時は事業縮小を余儀なくされたものの、ミャンマーの自社工場が生み出す価格競争力を原動力に23年5月期純利益が16期ぶりに過去最高を記録したことなどが紹介されている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,931.5円  +75 円 (+2.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が頑強な値動きを示しているほか、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車大手が高値圏で売り物をこなし総じて底堅さを発揮している。足もと外国為替市場では一段とドルを買い戻す動きが活発化している。ドル・円相場は一時1ドル=148円台半ばまで円安が進行する場面があり、輸出採算向上が期待される自動車セクターにポジティブ材料となっている。24年3月期通期の各社の想定為替レートはトヨタが1ドル=141円、日産自とホンダが1ドル=140円で設定されており、実勢との差は大きい。今期は既に第4四半期に入っていることで為替メリットは限定的だが、一時は日米金利差縮小の思惑から円高警戒論が根強かっただけに、足もとの為替動向は来期の業績にも追い風要因として意識されやすい。

■マツダ <7261>  1,734円  +39.5 円 (+2.3%)  本日終値
 マツダ<7261>が続伸。17日、2025年以降に北米で販売する電気自動車(EV)について、充電ポートにテスラ<TSLA>の充電規格(NACS)を採用することで同社と合意したと発表。北米におけるマツダのEVの利便性が高まり、販売面でポジティブな影響をもたらすと受け止めた投資家の買いが入ったようだ。NACSの採用により、マツダのEVユーザーは将来的に、北米において1万5000基以上あるテスラの急速充電設備の利用が可能になるという。

■API <3279>  397,500円  +6,500 円 (+1.7%)  本日終値
 アクティビア・プロパティーズ投資法人<3279>が3日ぶりに反発。同社は東急不動産系の複合型REIT。17日の取引終了後に自己投資口買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得上限は1万9900口(自己投資口を除く発行済み投資口の2.46%)、または60億円。期間は1月18日から5月17日まで。取得した投資口は5月末までにすべて消却する予定。あわせて発表した23年11月期決算は営業収益が前期比0.8%減の173億4400万円、営業利益が同2.4%減の95億8800万円。1口当たり分配金は9611円だった。今24年5月期の分配金予想は9300円とした。REITは半年ごとに決算をまとめる。

■三菱電機 <6503>  2,156円  +30.5 円 (+1.4%)  本日終値
 三菱電機<6503>が続伸。17日の取引終了後、米防衛大手のノースロップ・グラマン<NOC>と協業契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の協業契約締結は、統合防空システム分野における装備品のネットワーク化の実現を目的としたもの。今後、装備品のネットワーク化により最適な統合防空システムを構築し、部隊間の情報共有の効率化を目指すことで、日本の防衛力強化に貢献するとしている。

■荏原実業 <6328>  2,997円  +42 円 (+1.4%)  本日終値
 荏原実業<6328>が3日ぶりに反発。17日の取引終了後、環境に配慮した水銀フリーのオゾンモニタを開発したと発表しており、好材料視された。同社は、上下水道施設の高度処理プロセスや半導体工場の製造プロセスなどで使用されているオゾンの適正利用に欠かせないオゾンモニタや、前処理システムとオゾンモニタを組み合わせたオゾン濃度測定装置の開発・設計・製造・メンテナンスを行っている。今回開発したオゾンモニタの新製品は、環境に対する社会的な関心の高まりを受けて、UV-LEDを光源に採用し、水銀フリーを実現したのが特徴で、発光特性を補正する技術によりUV-LED光源では難しいとされていた高精度な測定を可能にし、従来の水銀ランプを使ったオゾンモニタと同等の精度を有しているとしている。なお、受注開始は4月を予定している。

■デンソー <6902>  2,285.5円  +31.5 円 (+1.4%)  本日終値
 デンソー<6902>が反発。この日、電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に貯めた電気を住宅で活用する双方向給電装置「V2H-充放電器」の次期モデルの受注を開始すると発表しており、好材料視された。今回発売する次期モデルは、セパレート化と小型軽量化を図ったほか、停電時の運転切り替えを自動化したことや充放電性能を効率化するなど前モデルよりも設置の自由度や使い勝手、性能を向上させたのが特徴。受注はデンソーソリューションを通じて3月中旬に開始するという。

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