米株
【市況】ダウ平均は続落 ＩＴ・ハイテク株に売り強まる 利下げ開始確率が一時５０％に接近＝米国株概況
NY株式17日（NY時間16:21）（日本時間06:21）
ダウ平均 37266.67（-94.45 -0.25%）
S＆P500 4739.21（-26.77 -0.56%）
ナスダック 14855.62（-88.73 -0.59%）
CME日経平均先物 35530（大証終比：+40 +0.11%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続落。取引開始直後は下げて始まったものの、売りが一巡すると前日付近まで下げ渋る場面も見られていた。しかし、本日はＩＴ・ハイテク株の売りが強まっており、ナスダックがマイナス圏での推移が続く中で、ダウ平均も後半に下げ足を早めている。
取引開始前に発表になった米小売売上高が予想を上回る内容だったことで米国債利回りが上昇したことも、ＩＴ・ハイテク株を圧迫していたようだ。
市場ではＦＲＢの早期利下げ期待が後退しており、短期金融市場での３月までの利下げ開始確率は一時５０％に接近する場面も見られた。エコノミストなどからは３月利上げ開始は行き過ぎとの声も多いが、市場も改めて認識し始めているのかもしれない。結局、確率は５８％程度まで戻している。
今後１０－１２月期決算が本格化し、それは今年の相場設定を左右する次の大きな試金石となる可能性がある。「今回の決算は業績の後退は終わったといった派手な見出しには欠けるかもしれないが、２４年に向けての方向性を示し、重要性は増している。２０２３年はバリュエーションの改善によって株価は大幅高を遂げた年だったが、今年は収益が大きな役割を果たすことになるだろう」といった声も市場からは聞かれる。
モルガン・スタンレー<MS>が続落。前日は決算を受けて株価は下落していたが、きょうはアナリストの投資判断の引き下げが伝わっていた。
スピリット航空<SAVE>が大幅続落。前日はボストン連邦地裁が反トラスト法に抵触する恐れがあるとして、ジェットブルー<JBLU>による同社の買収を阻止する判決を下したことで売りが強まった。本日もその流れが続いている。両社は、判決を不服として高裁に上訴することも、合意を撤回することもできるが、合併合意の期限が６カ月後に切れることを考えると上訴の可能性は低いと見られている。
ボーイング<BA>が反発。米連邦航空局（ＦＡＡ）が７３７ＭＡＸ－９の最初の４０回の検査を完了した。ＦＡＡはその結果を徹底的に検証すると述べている。ドアプラグのある同型機はすべて、ＦＡＡがすべての安全要件を満たす検査・整備プロセスを検討し、最終承認するまでは、地上待機となる。
電気自動車（ＥＶ）のフィスカー<FSR>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の１１ドルから１ドルに引き下げた。納車問題、スケジュールの未達、ＥＶ市場の全体的な軟化などを要因に挙げている。
テレビ、デジタルプラットフォームのシンクレア<SBGI>が大幅高。ダイヤモンド・スポーツ社との和解で合意した。
米金融機関のチャールズ・シュワブ<SCHW>が下落。取引開始前に決算を発表し、１株利益や預金残高は予想を上回ったものの、経常収益は予想を若干下回った。利上げの影響でバランスシートが悪化し、同銀にとっては厳しい１年となった。
リチウムのアルベマール<ALB>が下落。同社はコスト構造を最適化するための行動を進めており、人員削減や契約サービス費用の削減など、主に販管費に関連するコストを年間約９５００万ドル削減すると発表した。
＊米小売売上高（12月）22:30
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 0.3%（前月比)
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.2%（コア・前月比)
スピリット航空<SAVE> 6.14（-1.78 -22.47%）
フィスカー<FSR> 0.89（-0.07 -7.54%）
ボーイング<BA> 203.06（+2.54 +1.27%）
シンクレア<SBGI> 16.05（+2.43 +17.84%）
モルガン・スタンレー<MS> 84.41（-1.56 -1.81%）
チャールズ・シュワブ<SCHW> 63.45（-0.86 -1.34%）
アルベマール<ALB> 120.70（-5.25 -4.17%）
アップル<AAPL> 182.68（-0.95 -0.52%）
マイクロソフト<MSFT> 389.47（-0.80 -0.20%）
アマゾン<AMZN> 151.71（-1.45 -0.95%）
アルファベットC<GOOG> 142.89（-1.19 -0.83%）
テスラ<TSLA> 215.55（-4.36 -1.98%）
メタ・プラットフォームズ<META> 368.37（+0.91 +0.25%）
ＡＭＤ<AMD> 160.17（+1.43 +0.90%）
エヌビディア<NVDA> 560.53（-3.29 -0.58%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 37266.67（-94.45 -0.25%）
S＆P500 4739.21（-26.77 -0.56%）
ナスダック 14855.62（-88.73 -0.59%）
CME日経平均先物 35530（大証終比：+40 +0.11%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続落。取引開始直後は下げて始まったものの、売りが一巡すると前日付近まで下げ渋る場面も見られていた。しかし、本日はＩＴ・ハイテク株の売りが強まっており、ナスダックがマイナス圏での推移が続く中で、ダウ平均も後半に下げ足を早めている。
取引開始前に発表になった米小売売上高が予想を上回る内容だったことで米国債利回りが上昇したことも、ＩＴ・ハイテク株を圧迫していたようだ。
市場ではＦＲＢの早期利下げ期待が後退しており、短期金融市場での３月までの利下げ開始確率は一時５０％に接近する場面も見られた。エコノミストなどからは３月利上げ開始は行き過ぎとの声も多いが、市場も改めて認識し始めているのかもしれない。結局、確率は５８％程度まで戻している。
今後１０－１２月期決算が本格化し、それは今年の相場設定を左右する次の大きな試金石となる可能性がある。「今回の決算は業績の後退は終わったといった派手な見出しには欠けるかもしれないが、２４年に向けての方向性を示し、重要性は増している。２０２３年はバリュエーションの改善によって株価は大幅高を遂げた年だったが、今年は収益が大きな役割を果たすことになるだろう」といった声も市場からは聞かれる。
モルガン・スタンレー<MS>が続落。前日は決算を受けて株価は下落していたが、きょうはアナリストの投資判断の引き下げが伝わっていた。
スピリット航空<SAVE>が大幅続落。前日はボストン連邦地裁が反トラスト法に抵触する恐れがあるとして、ジェットブルー<JBLU>による同社の買収を阻止する判決を下したことで売りが強まった。本日もその流れが続いている。両社は、判決を不服として高裁に上訴することも、合意を撤回することもできるが、合併合意の期限が６カ月後に切れることを考えると上訴の可能性は低いと見られている。
ボーイング<BA>が反発。米連邦航空局（ＦＡＡ）が７３７ＭＡＸ－９の最初の４０回の検査を完了した。ＦＡＡはその結果を徹底的に検証すると述べている。ドアプラグのある同型機はすべて、ＦＡＡがすべての安全要件を満たす検査・整備プロセスを検討し、最終承認するまでは、地上待機となる。
電気自動車（ＥＶ）のフィスカー<FSR>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の１１ドルから１ドルに引き下げた。納車問題、スケジュールの未達、ＥＶ市場の全体的な軟化などを要因に挙げている。
テレビ、デジタルプラットフォームのシンクレア<SBGI>が大幅高。ダイヤモンド・スポーツ社との和解で合意した。
米金融機関のチャールズ・シュワブ<SCHW>が下落。取引開始前に決算を発表し、１株利益や預金残高は予想を上回ったものの、経常収益は予想を若干下回った。利上げの影響でバランスシートが悪化し、同銀にとっては厳しい１年となった。
リチウムのアルベマール<ALB>が下落。同社はコスト構造を最適化するための行動を進めており、人員削減や契約サービス費用の削減など、主に販管費に関連するコストを年間約９５００万ドル削減すると発表した。
＊米小売売上高（12月）22:30
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 0.3%（前月比)
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.2%（コア・前月比)
スピリット航空<SAVE> 6.14（-1.78 -22.47%）
フィスカー<FSR> 0.89（-0.07 -7.54%）
ボーイング<BA> 203.06（+2.54 +1.27%）
シンクレア<SBGI> 16.05（+2.43 +17.84%）
モルガン・スタンレー<MS> 84.41（-1.56 -1.81%）
チャールズ・シュワブ<SCHW> 63.45（-0.86 -1.34%）
アルベマール<ALB> 120.70（-5.25 -4.17%）
アップル<AAPL> 182.68（-0.95 -0.52%）
マイクロソフト<MSFT> 389.47（-0.80 -0.20%）
アマゾン<AMZN> 151.71（-1.45 -0.95%）
アルファベットC<GOOG> 142.89（-1.19 -0.83%）
テスラ<TSLA> 215.55（-4.36 -1.98%）
メタ・プラットフォームズ<META> 368.37（+0.91 +0.25%）
ＡＭＤ<AMD> 160.17（+1.43 +0.90%）
エヌビディア<NVDA> 560.53（-3.29 -0.58%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
