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【市況】ベージュブック、個人消費が米経済を牽引と報告 インフレ圧力は緩和

 先ほどFRBが米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し、その中でここ数週間は個人消費が堅調で、製造業など他部門の弱さを相殺し、米経済を牽引したと報告した。消費は大半の地区で予想を達成し、ニューヨークを含む3地区では予想を上回った。

 一方、大半の地区で経済活動はほとんど変化なしと報告されたが、企業は将来に対して楽観的な見方を強めている。全体として、大半の地区が将来の成長に対する企業の期待は明るい、改善した、あるいはその両方であったと報告。

 また、全体的にインフレ圧力の緩和に言及し、消費者の価格感応度が高まったため、小売業者は利幅を縮小せざるを得なくなり、サプライヤーの値上げ努力を押し返すようになったと報告。大半の地区で企業は投入価格が堅調または下落した例を挙げている。

 一方、ほぼ全ての地区が労働市場の冷え込みの兆候を1つ以上挙げ、半数以上の地区が全体的な雇用水準にほとんど変化はないと見ていた。多くの地区で賃金上昇率は今後1年間でさらに低下すると予測している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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