【市況】米国株見通し:下げ渋りか、経済指標を見極め
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(13時30分現在)
S&P500先物 4,787.75(-10.75)
ナスダック100先物 16,913.00(-53.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は70ドル安。長期金利は小高く推移し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ
16日の主要3指数は軟調。終盤の下げ幅縮小も前日終値まで戻せず、ダウは231ドル安の37361ドルと続落で引けた。この日発表されたNY連銀製造業景気指数は予想外の大幅悪化を示したが、ウオラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は講演で利下げの必要性に言及しながらも、拙速なペースには否定的だった。それを受け早期利下げ期待は後退し、長期金利の上昇を手がかりとしたハイテク関連への売りが強まり指数を下押しした。
本日は下げ渋りか。FRBによる早期利下げ観測が後退するなか、今晩発表の小売売上高は前回より改善が予想され、金利高継続ならハイテク関連への売りが続く。本格化する決算発表で金融は市場観測を下回る内容が目立ち、下げを主導する可能性も。16日のNY連銀製造業景気指数はコロナ禍以来の水準に落ち込み、景気の先行きに不透明感が広がりやすい。ただ、中国経済指標の悪化は想定内となり、過度な売りは抑制されるとみる。
《TY》
提供:フィスコ