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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サッポロHD、富士ソフト、JINSHD

サッポロHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■サッポロHD <2501>  6,741円  +322 円 (+5.0%)  本日終値
 サッポロホールディングス<2501>の上値追い鮮明、4連騰で連日の昨年来高値を更新した。足もとで株主構成における思惑が同社の株価を強く刺激している。同社は前週末5日に、シンガポールの投資ファンドで“物言う株主”として知られる3Dインベストメント・パートナーズが同社の筆頭株主となったことを発表、これが株価上昇を後押しする格好となった。23年12月期の同社の業績は売上高、利益ともに増加を見込んでいるが、収益力に課題があり、3Dインベストメントは「純投資及び(状況に応じて)経営陣への助言、重要提案行為を行う」ことを保有目的に掲げており、先行き収益力強化に向けた期待感が投資資金を誘引しているもようだ。

■富士ソフト <9749>  6,310円  +290 円 (+4.8%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が大幅高で3日続伸した。前週末5日の取引終了後、米運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントが富士ソフト株の買い増しを続けていたことが判明し、思惑買いを誘ったようだ。ファラロンの保有比率は6.53%から8.66%に上昇した。保有目的には「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」と記載している。報告義務発生日は2023年12月26日。

■ジンズホールディングス <3046>  4,840円  +220 円 (+4.8%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が5日ぶりに反発。前週末5日の取引終了後に発表した12月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と2カ月ぶりの2ケタ増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。12月は、世界最高水準屈折率の両面非球面レンズ「JINS 極薄レンズ」をはじめとしたオプションレンズの装着率が上昇したほか、自宅での使用を提案した“おうち時間に着替えるメガネ”「JINS HOME」が売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同14.0%増だった。

■任天堂 <7974>  7,538円  +315 円 (+4.4%)  本日終値
 任天堂<7974>が大幅続伸し昨年来高値を更新した。米CNBCが7日付で、年内に新たなスイッチコンソールをリリースする可能性が高いと報じており、好材料視された。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,907円  +62 円 (+3.4%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が3日ぶりに反発。前週末5日の取引終了後に発表した23年12月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比1.9%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の影響で冬物アウター、マフラー、手袋などの防寒グッズの売り上げは鈍かったものの、VIPを中心としたセール売り上げが伸長した。なお、全社売上高は同1.1%増だった。

■青山商事 <8219>  1,531円  +44 円 (+3.0%)  本日終値
 青山商事<8219>が反発。午前10時30分ごろに発表した12月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比7.9%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同5.8%増、客単価が同2.0%増とそれぞれ増加しており、スーツを中心に堅調に推移したという。なお、全店売上高は同6.8%増だった。

■マークラインズ <3901>  3,035円  +79 円 (+2.7%)  本日終値
 マークラインズ<3901>が反発。前週末5日の取引終了後に発表した12月度の「情報プラットフォーム」契約企業数が、前月比31社増の5174社となり、顧客基盤が順調に拡大していることが好感された。「情報プラットフォーム」は、世界で運営する自動車産業のポータルサイト。主力は世界の自動車生産・販売、技術、部品などの情報をインターネット上で検索でき、また自社製品を完成車メーカーや部品メーカーにPRできるオンライン情報サービスで、国内外の完成車メーカーや部品、材料メーカーなど、自動車産業のサプライチェーンを形成する企業に採用されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,242円  +162 円 (+2.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を7500円から8000円に引き上げた。昨年12月26日に発表したTモバイルUS<TMUS>株の無償取得を織り込んだほか、その他の主要保有株の9月末から12月末への変動、および為替変動を織り込んだ。24年はTモバイルUS株の売却など株価評価改善につながるエグジットイベントが予想されることから投資評価「1」を継続している。

■ハイデイ日高 <7611>  2,987円  +75 円 (+2.6%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>は5連騰。朝方の売り物をこなして切り返すなど、頑強な動きとなっている。前週末5日の取引終了後、配当予想の修正を発表。これまで12円としてきた期末配当予想を6円増額して18円とする。年間配当予想は中間期の記念配当5円を含めて35円(前期は24円)となった。あわせて発表した24年2月期第3四半期累計(3~11月)の単体決算は、売上高が前年同期比30.9%増の360億9500万円、経常利益が同87.2%増の37億7800万円となり、これらを好感した買いが株価を下支えしたようだ。同社は12月度の売上高速報も公表。既存店売上高は前年同月比19.0%増となった。

■クスリアオキ <3549>  3,427円  +86 円 (+2.6%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸。前週末5日の取引終了後、愛媛県を中心に食品スーパーを展開するママイ(愛媛県四国中央市)株式の33.4%を取得し持ち分法適用関連会社化するとともに、岐阜県でホームセンター1店舗を展開するウッドペッカー(岐阜県関ケ原町)が運営するホームセンター1店舗を譲受すると発表しており、好材料視された。ママイの持ち分法適用関連会社化は、クスリアオキにとって新規エリアとなる四国地方において、食品スーパーの持つ新鮮な食材の品揃えとドラッグストアの持つヘルス&ビューティーや日用品の品揃え、また処方箋を取り扱う調剤薬局を組み合わせることで、地域の顧客に利用しやすい店舗を作ることが狙い。また今後、ママイをグループに迎えるための準備ともしている。一方、ウッドペッカーからの事業譲渡は岐阜地区におけるドミナントを強化することが狙いとしている。なお、両件による業績への影響は精査中としている。同時に、12月度の営業速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比11.0%増と増収基調が続いた。

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