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【市況】NY株式:NYダウは284ドル安、早期の利下げ期待が後退

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は下落。ダウ平均は284.85ドル安の37,430.19ドル、ナスダックは173.73ポイント安の14,592.21で取引を終了した。

リッチモンド連銀のバーキン総裁が講演で、追加利上げの選択肢も依然あると言及したため早期の利下げ期待が後退し、寄り付き後、下落。長期金利の上昇でハイテクも売られ、相場を押し下げた。終日軟調に推移し、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも長期にわたり金融引き締め策を維持する方針が再確認されると、終盤にかけ下げ幅を拡大し終了。セクター別ではエネルギーや公益事業が上昇、自動車・自動車部品が下落した。

通信のベライゾン(VZ)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。エンターテインメントのディズニー(DIS)は、物言う株主のバリューアクト・キャピタル・マネジメントから取締役候補への支持を取りつけ、別の物言う株主のぺルツ氏が運営するトライアンファンドとの委任状争奪戦を継続する戦略を明らかにし、買われた。石油・天然ガス生産会社のエクソンモービル(XOM)や再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)はそれぞれ原油高に連れ、続伸。

ドキュメント管理システムやソリューションの設計・開発・販売を手掛けるゼロックス・ホールディングス(XRX)は業務再編計画の一環として全従業員の15%を削減する計画を発表し、売られた。オンラインでパーソナルファイナンスや銀行業務などを行うフィンテックのソーファイ・テクノロジー(SOFI)や金融サービス会社のチャールズ・シュワブ(SCHW)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

鶏卵業者のカルメイン・フーズ(CALM)は取引終了後に決算を発表。卵の販売平均価格の大幅な下落が影響し、1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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