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【市況】IMF専務理事 FRBの決意が奏功し、確実にソフトランディングに向かっている

 ゲオルギエワIMF専務理事は米経済について、インフレを抑制するというFRBの決意が奏功し、確実にソフトランディングに向かっているとの認識を示した。同専務理事は2日に放送予定のCNNのインタビューで、「米経済をリセッション(景気後退)に追いやることなく、望ましい影響をもたらした」と述べた。

 2024年米大統領選におけるトランプ前大統領の見通しと、保護主義的な貿易政策復活の可能性についての質問には、政策立案者はグローバリゼーションによって悪影響を被った人々を支援する必要があると指摘。さもなくば反発と孤立主義をあおるリスクが生じると語った。

 「米国や欧州を含めあらゆる地域で、われわれをより豊かに、そしてより安全にしてくれる統合されたグローバル経済に反発する動きを目にすることになる」とも述べた。

 米中間の戦略的ライバル関係が激しさを増す中、IMFは分断による経済的ダメージについて警告。ゲオルギエワ氏は、分断により将来の環境技術に必要不可欠な鉱物へのアクセスが遮断されるリスクがあると指摘した。

 「そうした鉱物にアクセスできなくなれば、急速に変化する世界経済において将来の競争力に劇的な影響を与えかねない」とも述べた。

出所:MINKABU PRESS

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