【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三井海洋、伊勢化、霞ヶ関C
三井海洋 <日足> 「株探」多機能チャートより
三井海洋開発<6269>はカイ気配スタート。前週末22日の取引終了後、23年12月期業績予想について売上高を4487億4000万円から5166億円(前期比42.1%増)へ、純利益を67億3100万円から129億1500万円(同2.6倍)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが膨らんでいる。受注した浮体式石油生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造工事が想定以上に順調に進捗していることが業績を押し上げる。また、予想信用損失引当金の取り崩しが金融収益として認識されることも寄与する見込み。
■三井E&S <7003> 717円 +79 円 (+12.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
三井E&S<7003>が5連騰し年初来高値を更新している。前週末22日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、純利益を50億円から80億円(前期比48.6%減)へ上方修正したことが好感されている。同日付で持ち分法適用関連会社である三井海洋開発<6269>が23年12月期業績予想を上方修正したことを受けて、持ち分法投資利益が増加する見込みとなったことが要因としている。なお、売上高2800億円(同6.7%増)、営業利益120億円(同28.0%増)は従来見通しを据え置いている。
■伊勢化学工業 <4107> 8,650円 +760 円 (+9.6%) 11:30現在
伊勢化学工業<4107>は続急伸している。前週末22日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を45億円から52億円(前期比38.4%増)へ、純利益を30億円から36億円(同40.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を110円から160円へ引き上げ年間配当予想を270円(前期185円)としたことが好感されている。販売先における製品在庫調整の影響を受け、塩化ニッケル及びヨウ素製品の販売数量が想定を下回る見込みとなったため、売上高は290億円から265億円(同3.7%増)へ下方修正した。ただ、ヨウ素の国際市況が想定を上回る水準で推移し、加えて為替相場が円安となったことにより、ヨウ素製品の販売価格が想定を上回る見込みとなったことが利益を押し上げる。
■霞ヶ関キャピタル <3498> 9,370円 +800 円 (+9.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
霞ヶ関キャピタル<3498>が続騰している。前週末22日の取引終了後、子会社である霞ヶ関パートナーズが展開する「FAV HOTEL」の新ブランドとして、福岡市西区に「seven x seven 糸島」を24年3月1日にプレオープンすると発表しており、好材料視されている。新ブランド「seven x seven」は、地方都市型グループ向けホテル「FAV HOTEL」のスタイルを継承しながら、ハイエンドラインとして展開する。地方都市を中心にローカルを楽しむ旅の拠点として展開してきた「FAV HOTEL」に対し、「seven x seven」は、ロケーションに恵まれた場所に位置し、これまでの滞在特化ではなくより新しい価値や楽しさを付与し、「今の時代のラグジュアリー」を再定義し、世に提案するホテルブランドとするとしている。なお、その1施設目である「seven x seven 糸島」は4月26日にグランドオープンする予定で、これを皮切りに来夏には沖縄県・石垣島などリゾート・都市を中心に展開する予定という。
■安田倉庫 <9324> 1,146円 +32 円 (+2.9%) 11:30現在
安田倉庫<9324>が続伸している。前週末22日の取引終了後に株主優待制度の変更を発表しており、好材料視されている。現行制度では毎年3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に保有株数に応じてお米券を贈呈していたが、24年3月末時点の株主から保有株数と保有期間に応じて1000~5000円分のクオカードを贈呈する。また、愛知県を基盤とする運送事業者オリエント・サービスの親会社であるHIROMIカンパニー(愛知県春日井市)の全株式を取得し子会社化すると発表した。オリエント・サービスの持つ中京エリアでのネットワークを取り込むことで、既存拠点である関東・関西を繋ぐ中継地点として活用し、グループの更なる発展が見込めると判断したという。取得価額は非開示。なお、同件による24年3月期業績予想の変更はないとしている。
■大塚ホールディングス <4578> 5,435円 +118 円 (+2.2%) 11:30現在
大塚ホールディングス<4578>がしっかり。前週末22日の取引終了後、子会社の大塚製薬が抗精神病薬「レキサルティ」について、うつ病・うつ状態の効能追加の承認を取得したと発表。これを材料視した買いが株価を支援したようだ。国内における効能は統合失調症に加えて、2つ目となるという。
■洋缶HD <5901> 2,300円 +41 円 (+1.8%) 11:30現在
東洋製罐グループホールディングス<5901>が続伸。前週末22日の取引終了後、29日付で700万株(発行済み株数の3.8%)の自社株を消却すると発表。これが買い手掛かりとなっている。なお、消却後の発行済み株数は1億7586万2162株となる見通し。
■メタウォーター <9551> 2,096円 +24 円 (+1.2%) 11:30現在
メタウォーター<9551>が5日続伸している。午前10時ごろ、神奈川県横須賀市上下水道局と「下町浄化センター特高受変電設備更新工事」の工事請負契約を締結したと発表しており、好材料視されている。契約金額は15億700万円で、工事期間は23年12月19日から26年3月13日までとしている。
■関西ペイント <4613> 2,361円 +25 円 (+1.1%) 11:30現在
関西ペイント<4613>が続伸した。前週末22日の取引終了後、大阪市中央区にある本社事務所を売却するための契約を締結すると発表。資産圧縮に向けた前向きな動きと受け止めた買いが入ったようだ。同社は本社事務所の移転を計画していた。譲渡益は58億8700万円で、譲渡先は非開示。24年3月期に特別利益を計上する。直近に公表している業績予想からの修正はないとしている。
■RSテクノ <3445> 3,000円 +13 円 (+0.4%) 11:30現在
RS Technologies<3445>が続伸している。前週末22日の取引終了後、未定としていた23年12月期の配当予想を期末一括30円にすると発表。前期実績に対して12円50銭の増配となることが好感されている。
■アルゴグラフィックス <7595> 3,560円 +15 円 (+0.4%) 11:30現在
アルゴグラフィックス<7595>が続伸している。前週末22日の取引終了後、VRを中心としたさまざまな可視化ソリューションを提供するワイドソフトデザイン(神戸市中央区)の全株式を24年1月15日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。ワイドソフトデザインのVR関連のソリューションとスキルノウハウを活用することで、製造業の顧客における高度なシミュレーションへのニーズなどに対応し、グループシナジーを高めながらビジネス拡大を図るのが狙い。取得価額は非開示。24年3月期業績への影響は軽微としている。
■北越コーポレーション <3865> 1,395円 -295 円 (-17.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
北越コーポレーション<3865>が8日ぶりに急反落した。前週末22日の取引終了後、大王海運(愛媛県四国中央市)などが北越コーポの株式を市場内外で急速かつ大量に買い集めていることを踏まえ、大規模買付行為等への対応策を導入すると発表した。大規模買付者に対して所要の情報提供を求めつつ、独立委員会の勧告などを通じ、株主総会での承認をもって大規模買付者以外に新株予約権の無償割り当てを実施するといった内容。新株予約権の行使による1株利益の潜在的な希薄化リスクを意識した売りが優勢となったようだ。
■川崎汽船 <9107> 6,102円 -514 円 (-7.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>が売られ、東証の業種別指数で「海運業」が下落率トップとなっている。デンマークの海運大手のマースクが24日、紅海南部とアデン湾での船舶航行再開に向けた準備を進めていることを明らかにしたと伝わった。紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシによる商船への攻撃が相次いだことを受けて海上運賃が上昇するとの見方が広がり、直近では海運株への資金流入が続いていた。今回の報道を受けて、海運各社の収益面でのプラス効果に対する思惑がいったん後退した形となり、買い持ち高を圧縮する目的の売りが出たようだ。報道によると、米国主導での安全確保に向けた取り組みが進展し、パトロール体制が整ったことを確認したことが背景にあるという。
■デジタルガレージ <4819> 3,670円 -145 円 (-3.8%) 11:30現在
デジタルガレージ<4819>が軟調。前週末22日の取引終了後、次世代フィンテック事業の提携強化などを目的に、りそなホールディングス<8308>と資本業務提携契約を締結したと発表。今後の事業へのポジティブな影響などを期待した買いが先行したものの、上値の重さが意識され、目先の利益を確定する目的の売りに押されたようだ。DガレージはりそなHDを割当先として、250万株(発行済み株式総数の5.25%)の自己株式の処分を実施し約91億円を調達する。調達資金は決済事業におけるシステム開発資金、M&A資金などに充てる予定。加えて、りそなHDはDガレージの自己株式処分に伴う株式取得後に、Dガレージ株式226万1000株(発行済み株式総数の4.75%)を市場買い付けにより追加取得する予定。りそなHDの持ち株比率は2.00%から12.00%に上昇する見込み。
■ジェイック <7073> 3,725円 +700 円 (+23.1%) ストップ高 11:30現在
ジェイック<7073>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の3725円に買われ、年初来高値を更新した。前週末22日の取引終了後、来年2月に子会社となる予定のエフィシエントと共同開発したAIによる自己PR・志望動機の作成・添削サービス「就活AI」に、新機能として「逆質問作成」を追加したと発表。今後のサービス拡大を期待した買いが入ったようだ。チャットGPTを活用した就活AIは今年5月のリリース後、現在は月間1万件以上利用されるサービスとなった。応募する企業の情報や、自分が大切にする価値観、キャリアビジョンについて短文や箇条書きで入力すると、数十秒で逆質問のたたき台が作成されるという。
■メルディアDC <1739> 1,006円 +150 円 (+17.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
メルディアDC<1739>がカイ気配。前週末22日の取引終了後、プレサンスコーポレーション<3254>がメルディアDに対し、1株1095円で非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。メルディアDの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は41万6400株で、上限は設定しない。買付期間は12月25日から2024年2月13日。TOB成立後、所定の手続きを経て、メルディアDは上場廃止となる見込み。プレサンスは不動産事業の強化につなげる構えで、メルディアDはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は22日、メルディアDを監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
アサカ理研 <5724> 1,388円 +300 円 (+27.6%) ストップ高 11:30現在
ホリイフードサービス <3077> 530円 +80 円 (+17.8%) ストップ高 11:30現在
QPS研究所 <5595> 1,045円 +150 円 (+16.8%) ストップ高 11:30現在
Welby <4438> 703円 +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
ピクセラ <6731> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
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