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【材料】カーマックスが決算受け上昇 好調な価格設定とコスト削減、卸売販売が寄与=米国株個別

(NY時間09:38)(日本時間23:38)
カーマックス<KMX> 80.68(+6.00 +8.03%)

 米中古車販売のカーマックス<KMX>が上昇。取引開始前に9-11月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。好調な価格設定とコスト削減、卸売販売の伸びが寄与した。

 同社は声明で、第3四半期に自社株64万8500株を4190万ドルで買い戻したことを明らかにしたほか、前年比5.1%増の25万だいを消費者およびディーラーから購入した。そのうち22万8000台は消費者からの購入だという。ナッシュCEOは「中古車業界における広範な圧力が持続しているにもかかわらず、数四半期に渡り順次改善を達成した」と述べた。

 中古車市場では今年、パンデミックに関連した価格インフレが緩和されたとはいえ、平均取引価格は2万7500ドル前後と、依然として過去の水準を大きく上回っている。金利上昇も中古車購入者の値ごろ感に打撃を与えている状況。こうした価格高騰は同社に同業他社を凌ぐ利益をもたらしているが、購入者が手の届かない月々の支払いにも直面していることから、販売にも支障をきたしている。

 アナリストは決算前に「消費者の値ごろ感は依然として逆風さ。消費者はしばしば、欲しいものと買えるものの深刻なミスマッチに直面する」と述べていた。

(9-11月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.52ドル(予想:0.42ドル)
・売上高:61.5億ドル(予想:62.9億ドル)
  中古車:48.3億ドル(予想:49.7億ドル)
  法人販売:11.7億ドル(予想:11.4億ドル)
  延長保証:1.51億ドル(予想:1.53億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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