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【材料】スチール・ダイナミクスが上昇 第4四半期のガイダンスを公表 1株利益の見通しが予想上回る=米国株個別

(NY時間12:14)(日本時間02:14)
スチール・ダイナミクス<STLD> 126.69(+7.56 +6.35%)

 鉄鋼のスチール・ダイナミクス<STLD>が上昇。10-12月期(第4四半期)のガイダンスを公表し、1株利益は2.60-2.64ドルを見込んだ。予想の2.43ドルを上回っている。ただ、鉄鋼部門と鋼材加工部門の利益は第3四半期よりも低いとし、金属リサイクル部門は横ばいを見込んでいるとも述べた。

 鉄鋼部門は、出荷は底堅く推移している一方、メタルスプレッドが縮小。また、スクラップコストは減少したものの、それを上回る平鋼価格の下落により、利益は前年を下回ることが予想されるという。メタルスプレッドとは鋼材の出荷単価から主原料の単価を差し引いたもの。ただ、第1四半期に向けた受注のリードタイムの延長と直近の価格上昇で、鉄鋼部門の受注は引き続き堅調だとしている。

 金属リサイクル部門はメンテナンス停止による国内製鉄所からの需要減をメタルスプレッドの拡大が相殺し、第3四半期と同程度になる見込み。

 鋼材加工部門は出荷量の減少および販売価格下落と鋼材投入コスト上昇に伴うメタルスプレッド縮小により、第3四半期と比較して利益は減少が予想されるという。床を支える構造部分である根太(ねだ)およびデッキの受注は、第3四半期と比較して改善し、価格設定も安定したとしている。

【企業概要】
 鉄鋼・金属リサイクル・鉄鋼加工の各事業を手掛ける。電気アーク炉製鋼所を運営し、鉄鋼コーティング・加工を行い鉄鋼製品の製造・販売に取り組むとともに、主に米国とメキシコで、鉄・非鉄金属のリサイクル品の加工・輸送・販売・スクラップ管理と、鋼製根太やデッキ製品等の鋼材の製造・販売を行う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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